大日本印刷は、自動運転車の導入検討に必要な情報を実走行データから分析する「AI駆動型アセスメント」を開始しました。
長崎県の実証事業で、長崎市などの走行映像や位置情報を分析し、地域ごとの危険場面や交通環境の特徴を整理します。
先行検証では、事故リスクの抽出にかかる処理時間を、人が行う場合と比べて約79%短縮しました。
記事の概要
大日本印刷は、自動運転車の社会実装に向けた「AI駆動型アセスメント」を開始しました。
同社は、長崎県の「自動運転車の社会実装に向けた長崎版AI診断手法の検証事業」を受託しました。
長崎県と大日本印刷に加え、長崎県内の大学も参加する産官学連携で実証します。
長崎市などでタクシーなど既存車両10台以上から、走行映像や位置情報を収集します。
走行映像から道路環境や歩行者・自転車の状況を読み取り、AIが分析できるデータに変換します。
事故・危険シナリオなどの知識データと照合し、地域や地点、道路環境、時間帯、天候による違いを分析します。
分析結果と人による確認を組み合わせ、導入時に確認すべき道路環境や交通状況、運用・監視方法を整理します。
2027年3月31日までに「長崎版AI診断手法」を検証し、他の自治体や地域への展開を目指します。
記事のポイント
- 実走行データを構造化: 走行映像や位置情報を、危険要因の検索・比較・分析に使える「AI-Ready Data」へ変換します。
- 導入条件の判断材料を整理: 地域や地点ごとの危険場面を分析し、自動運転車の導入時に確認すべき条件を整理します。
- 先行検証で処理時間を短縮: 6本の動画と10件の事故リスクイベントによる暫定評価で、処理時間を約79%短縮しました。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討自治体: 地域や時間帯、天候ごとの危険場面を比較できれば、走行ルートだけでなく運用・監視方法まで含めた導入条件を検討しやすくなると考えられます。
- 自動運転事業者: 実走行データと既存の危険シナリオを照合する手法により、車両開発とは別に、地域ごとの導入前評価や運行設計を支援する連携先が必要になりそうです。
- 実世界データ分析企業: 映像や位置情報をAIが扱える形に整え、人の確認と組み合わせる枠組みは、自動運転以外の現場データ分析にも展開できる可能性があります。
このニュースの背景
自動運転車を地域で運行するには、道路形状や交通量、歩行者・自転車の動きなどを踏まえ、走行ルートや時間帯、運用・監視方法を検討する必要があります。
DNPは、文書や画像などの非構造化データをAIが利用しやすい形に変換してきた技術を、走行映像や位置情報などの実世界データに応用しています。
先行検証では、6本の動画と10件の事故リスクイベントを対象に、事故リスク抽出の処理時間を人による作業より約79%短縮しましたが、実運用での性能や効果を示すものではありません。
今回の長崎県での実証は、こうしたデータ構造化と分析を地域の導入条件の検討に適用し、他自治体への展開可能性を検証する位置づけです。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
大日本印刷株式会社のプレスリリース(2026年9月17日 10時00分)大日本印刷 長崎県で自動運転車の導入検討にAIを…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001047.000069194.html