Renewer調査、AI導入の8割は前工程と社内調整で停滞

株式会社Renewerは、生成AI・AIエージェントを導入済みの大企業に勤める実務者103名を対象に調査しました。
AI導入で最も時間がかかった工程は、社内調整・合意形成の26%でした。
対象業務の選定や業務棚卸、要件定義を含む前工程と社内調整に、回答者の80%が最も時間を使っていました。
自組織の業務実態をほぼ正確に把握している回答者は、103人中7人にとどまりました。

記事の概要

調査名は「AI時代の業務可視化と属人化の実態調査 2026」です。
有効回答数は103件で、回答者の69%が従業員1,000名以上の企業に勤務しています。
AI・AIエージェントの検討・導入で最も時間がかかった工程は、社内調整・合意形成の26%でした。
要件定義・設計は18%、業務の棚卸・整理は14%で、ツール選定・構築は12%でした。
まだ着手していない19%を除く83人では、80%が前工程か社内調整に最も時間を使っていました。
導入経験者54人のうち、前工程が従来と同等以上に必要だった人は44%で、やや軽くなった人は39%でした。
業務棚卸の期間を答えた45人では、71%が1か月以上、36%が3か月以上を要しました。
前工程そのものにAIを活用している人は48%、試したことがある人は24%で、合計72%でした。

記事のポイント

  1. 社内調整が最多: AI導入で最も時間がかかった工程は社内調整・合意形成で26%となり、ツール選定・構築の12%を上回りました。
  2. 業務実態の把握不足: 誰が何にどれだけ時間を使うかをほぼ正確に把握している回答者は、103人中7人の7%にとどまりました。
  3. 前工程にもAI活用: 業務棚卸や要件定義、手順書づくりにAIを活用・試行した回答者は72%で、記録や要約などに使っていました。

このニュースがもたらす影響

  • AI導入企業: ツール費用や構築期間だけでなく、業務棚卸・要件定義・社内調整の工数も計画に組み込み、経営層と成果時期の前提をそろえる必要がありそうです。
  • AI推進担当: 現場への聞き取りだけで導入対象を決めるのではなく、実際の作業記録と自己申告を照合し、業務の優先順位や要件を固める進め方が求められそうです。
  • AI支援会社: 支援の重心がツールの選定・構築から、業務実態の可視化や合意形成まで広がる可能性があります。導入前の成果を示す手法が競争力になりそうです。

このニュースの背景

調査対象は、生成AI・AIエージェントを導入済みの大企業に勤める実務者103名で、69%が従業員1,000名以上の企業に勤務しています。
AI導入で最も時間がかかった工程は社内調整・合意形成で、前工程と合わせて回答者の80%が最も時間を使っていました。
一方、自組織の業務実態をほぼ正確に把握している回答者は7%にとどまり、業務棚卸には1か月以上かかった回答者が71%でした。
前工程へのAI活用経験は72%に達しており、手順書のドラフト作成や会議の文字起こし・要約などに使われています。

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