高千穂交易は、自律型ペネトレーションテスト・プラットフォーム「XBOW」の国内販売を始めます。
XBOWは、AIエージェントがWebアプリケーションやAPIへの侵入テストを自律的に実行します。
実際に悪用可能な脆弱性を証拠付きで報告し、継続的なセキュリティ検証を支援します。
記事の概要
高千穂交易は、米国シアトルのXBOWとリセラー契約を結びました。
XBOWは、AIが人間のペネトレーションテスターのようにアプリケーションを調査します。
複数のAIエージェントが攻撃経路を探索し、複数の弱点を組み合わせた攻撃も検証します。
対象のURLや仕様書、APIドキュメントからエンドポイントや認証フローを自動でマッピングします。
検証は対象の規模や範囲によって異なりますが、1~2日程度で実施できます。
Webアプリケーション、API、バックエンドに加え、モバイルアプリも検証対象です。
2025年には、HackerOneの米国リーダーボードで自律型システムとして史上初めて1位を獲得しました。
2026年3月には1億2,000万ドルのシリーズC資金調達を実施し、現在は世界200社を超えるセキュリティチームが導入しています。
記事のポイント
- 攻撃成立を優先: 実際に悪用可能な脆弱性を証拠付きで報告し、修正すべき箇所の優先順位を明確にします。
- 開発サイクルに対応: 変更やリリースのたびにオンデマンドで検証し、本番公開前の危険な脆弱性を把握できます。
- 国内で導入支援: IT・SaaS企業を中心に、製造業や金融・保険業、小売・EC業界へ提供し、2030年度までに100社への導入を目指します。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: 導入を検討する企業は、年1回の診断を待つ運用から、リリース前後に攻撃成立性を確認する運用へ移行できる可能性があります。開発とセキュリティの責任分担を見直す必要も出てきそうです。
- セキュリティ事業者: セキュリティ事業者は、脆弱性を列挙するだけでなく、実際の攻撃経路や再現手順まで示す支援との役割分担を考えることになりそうです。診断後の修正優先度づけが差別化要素になる可能性があります。
- 開発・監査部門: 開発・監査部門は、検証の実行記録や攻撃成立の証拠を、修正判断と説明責任の両方に活用しやすくなります。一方で、対象範囲や実行権限を事前に定める運用設計が求められそうです。
このニュースの背景
生成AIやコーディング支援AIの普及によって、企業のアプリケーション開発・更新が加速しています。
一方で、攻撃者もAIを使って脆弱性を高速に探索・悪用しており、年1回の手動テストや既知パターン中心のスキャンでは、変化する攻撃対象を捉えにくくなっています。
アプリ、API、バックエンドの弱点を組み合わせるA2B攻撃では、脆弱性の有無だけでなく、実際に攻撃が成立する経路を継続的に見極める必要があります。
関連するニュース
- DAIJOBU株式会社が、Claudeと専門エンジニアを組み合わせ、業務フローや権限に沿う脆弱性診断を始めました。
- GenX株式会社は、AIと専門監査人で企業のコード脆弱性を確認するサービスを開始しました。
- 日本サイバーセキュリティが、AIと有資格者による企業向け脆弱性診断を開始しました。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
高千穂交易株式会社のプレスリリース(2026年10月23日 13時00分)高千穂交易、サイバー攻撃に悪用される脆弱性をA…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000050833.html