タレスは、ソフトウェア保護ソリューション「Sentinel Envelope」の追加機能として、「Sentinel Envelope Plus」の提供を開始しました。
AIを用いたリバースエンジニアリングや脆弱性検出、攻撃コード生成から、コンパイル済みアプリケーションを保護します。
ソースコードの変更や特別なコンパイル環境を必要とせず、アプリケーションの重要部分に多層的な保護を適用できます。
記事の概要
「Sentinel Envelope Plus」は、ソフトウェアベンダー向けの有償アドオンです。
AIエージェントによるリバースエンジニアリングや、ゼロデイ脆弱性の自動検出への耐性を高めます。
保護されていないアプリケーションでは、10件の脆弱性のうち8件がAIエージェントに特定されました。
同じアプリケーションを保護した場合、解析に970倍のトークンを消費しても、脆弱性は1件も特定されませんでした。
AIエージェントは独自の解析ツールを生成するなどの手法を試みましたが、最終的に解析の中止を推奨しました。
テストでは、保護後の解析が約7時間後に中止され、攻撃者が悪用につなげられる情報は得られませんでした。
開発者はソースコードを変更せず、デコンパイルや改ざん、実行時解析への保護を適用できます。
オプションのライセンス管理機能と組み合わせ、独自アルゴリズムやビジネスロジックも保護できます。
記事のポイント
- AI解析への防御: AIエージェントによる脆弱性検出や攻撃コード生成に対し、解析の難易度を高めます。
- 検証で脆弱性ゼロ: 保護後は970倍のトークンを使った解析でも、脆弱性を1件も特定できませんでした。
- コード変更は不要: ソースコードや特別な開発環境を変更せず、重要部分へ多層的な保護を適用できます。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討企業: コンパイル済みアプリケーションを管理外の環境へ提供する企業は、ソースコードを変えずに重要部分を保護できるため、既存の開発工程を大きく変えずにAI解析への備えを検討しやすくなります。
- 同業サービス提供者: ソフトウェア保護サービスの提供者は、従来の難読化や改ざん対策だけでなく、AIエージェントの解析に要する時間やトークンをどれだけ増やせるかを、製品評価の軸に組み込む必要が生じそうです。
- 開発・セキュリティ部門: 開発・セキュリティ部門は、脆弱性を完全に無くす対策だけでなく、攻撃者の解析を遅らせて修正までの猶予を確保する防御も、リリース計画や知的財産保護と合わせて検討することになりそうです。
このニュースの背景
AIを用いたツールによって、ソフトウェアの脆弱性分析に必要な専門知識や時間が減少しています。
オンプレミス環境や組み込み機器、エッジデバイスでは、攻撃者がアプリケーションのコピーを入手し、開発元の管理外で解析できるため、リスクが高まっています。
こうした環境では、脆弱性だけでなく、独自アルゴリズムやビジネスロジックが発見・悪用される可能性もあります。
関連するニュース
- タレスはGoogle Cloudと連携し、AIエージェントの通信や権限を保護する機能を提供します。
- Tempura technologiesはAI攻撃の再現から修正・再検証まで行うSecuriyを提供します。
- AIセキュリティはSentinelOneとリセラー契約を結び、AI利用環境を含む統合的なセキュリティ支援を強化します。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
タレスDISジャパン株式会社のプレスリリース(2026年10月19日 11時00分)タレス、「Sentinel Enve…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000106675.html