NTTドコモビジネスX、MDM調査でAI活用の課題を分析

NTTドコモビジネスXは、MDM(マスターデータ管理)の実態調査を発表しました。
従業員数500名以上の企業・団体に所属する562名を対象に調査しました。
回答者の75.6%が、いずれかのマスターにシャドーマスタが存在すると答えました。
AI活用では、出力結果の正確性を検証できないことが最多の課題になりました。

記事の概要

調査は2026年7月30日から8月5日まで、オンラインで実施されました。
対象は、マスターデータ管理やデータガバナンスなどに関わる20~69歳の562名です。
顧客・製品・サプライヤーなど7種類のマスターについて、管理方法を尋ねました。
いずれかのマスターでシャドーマスタが存在する、またはおそらく存在すると答えた人は75.6%でした。
基幹系システムで一元管理している人に限っても、74.4%が同様に回答しました。
シャドーマスタへの対処時間は、全マスター合計で月47.9時間相当と推計されました。
AI活用者では、出力結果の正確性を検証できないとの回答が32.2%で最多でした。
MDMの第4段階以上にあたる企業・団体は17.3%でした。

記事のポイント

  1. シャドーマスタの実態: 公式システムとは別に管理するデータが、複数のマスターで存在する実態が明らかになりました。
  2. AI活用を妨げる要因: AI活用者478名では、出力結果の検証困難が32.2%、データ統合や名寄せの工数増が31.0%でした。
  3. MDMの成熟度: 第1段階のMDM対策検討期が28.5%で最多となり、第4段階と第5段階の合計は17.3%でした。

このニュースがもたらす影響

  • MDM導入企業: AI活用の精度を高めるには、導入前に公式データだけでなく部門管理の非公式データも洗い出し、検証可能な状態にする作業が求められそうです。
  • AI活用企業: AIの回答を業務判断に使う企業は、モデル選定だけでなく、出力の正しさを確認できるデータ定義や照合ルールまで整備する必要がありそうです。
  • データ管理製品提供者: 導入効果を示すには、データ統合機能だけでなく、シャドーマスタの発見や名寄せ、AI出力の検証まで支援できる提案が重要になりそうです。

このニュースの背景

AIや分析の活用には、顧客・製品・サプライヤーなどのマスターデータを信頼できる状態で管理することが前提になります。
一方、公式システムへの入力負担や項目不足、部門ごとの業務フローを背景に、現場が別のデータを管理する状況が生まれています。
今回の調査は、こうしたシャドーマスタの存在と対処負担に加え、AI活用時にデータの信頼性をどう確かめているかを明らかにする目的で実施されました。

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000553.000006600.html

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