ABEJAは、AI活用の安全性と継続的な改善を両立する「Triple Human in the Loop」を開発し、特許を出願しました。
同技術は、AIと人のフィードバックを「実行」「向上」「拡張」の3ループに分けるシステムアーキテクチャです。
プラントの自動運転や災害対応、電力・通信インフラ、金融決済、医療、物流などのミッションクリティカル業務への適用を想定しています。
記事の概要
ABEJAは、「Human in the Loop」の進化版となる「Triple Human in the Loop(Triple HITL)」を開発し、特許を出願しました。
Triple HITLは、人とAIの協調により、安全性を保ちながらAIシステム全体を自律的かつ継続的に改善する構成です。
AIと人のフィードバックプロセスを、リアルタイム判断の「実行ループ」、精度改善の「向上ループ」、知識や適用先を広げる「拡張ループ」に分けています。
実行ループでは、現場担当者がAIの提案や成果物を承認・非承認することで、日常業務への負荷を抑えます。
向上ループでは、担当者と独自開発の「Enhancement AI」が協調し、判断ミスの原因分析や改善案の承認を進めます。
熟練者と初心者で判断が分かれたデータや判断が難しい特殊ケースは、AIが自動抽出して品質向上に活用します。
拡張ループでは、外部データや他部門の業務ルールを既存AIが扱える形に変換し、人の承認を経て安全に統合します。
記事のポイント
- 3つのループで役割分担: 現場のリアルタイム運用、AIの精度改善、適用範囲の拡張を分離し、それぞれで人とAIの関与方法を定めています。
- Enhancement AIが改善支援: 判断ミスの原因を分析し、改善案を提示します。担当者の承認を経て本番環境へ反映し、暗黙知の形式知化も進めます。
- 既存基盤への搭載を計画: ABEJAは今後、Triple HITLをABEJA Platformへ搭載します。既存のガードレール機能と組み合わせ、安全性を高めます。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: ミッションクリティカル業務で導入を検討する企業は、現場の承認負荷と改善・横展開の統制を分けて設計し、どの判断を人に残すかを先に定義する必要がありそうです。
- AI基盤の提供者: 実行時の安全運用だけでなく、誤りの原因分析や外部知識の統合までを一つの構成で扱えるかが、ミッションクリティカル領域での提案力を左右する可能性があります。
- 現場の運用責任者: 現場担当者には最小限の承認を求め、改善業務は別ループで扱う設計のため、日常業務を止めずに熟練者の判断を改善へ反映する運用が求められそうです。
このニュースの背景
AIの役割が一般業務の部分的な効率化から、企業のバリューチェーン全体の最適化へ広がっています。
一方で、プラントやインフラ、金融、医療などでは、AIの誤作動や停止が重大事故や経済損失につながるため、安全性と継続的な改善の両立が必要です。
ABEJAは2018年からHuman in the LoopをABEJA Platformに搭載し、人が関与しながらAIを運用・高度化する取り組みを進めてきました。
既存のガードレール機能による高リスクな誤作動への対応に加え、AIシステム全体を継続的に改善する構成が求められています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
株式会社ABEJAのプレスリリース(2026年9月17日 15時30分)ABEJA、「Human in the Loop…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000233.000010628.html