株式会社リーディングマークの組織心理研究所は、対話型AI面接と対人面接への応募者反応を比較しました。
大学生・大学院生392名を分析した結果、AI面接は緊張しにくい一方、公平感や企業魅力が低く評価されました。
AI面接を希望するかどうかには、面接不安の低さに加えて、選考手続きの公平感と企業魅力が関連していました。
記事の概要
本研究は、2026年9月4日から6日に開催される日本心理学会第90回大会で発表されます。
大学生・大学院生431名がオンライン調査に回答し、不備のあった39名を除く392名が分析対象になりました。
対話型AI面接では、AIアバターとリアルタイムに会話し、発話内容をもとに評価する場面を提示しました。
AI面接は対人面接より面接不安が低く評価されましたが、評価への納得感や進め方の公平感は低くなりました。
AI面接では、不気味さと不透明性が対人面接より高く、組織魅力も低く評価されました。
希望する面接形式は、対人面接が78.1%、AI面接が10.7%、どちらでもよいが11.2%でした。
AI面接を希望しやすい人には、AI面接で不安を感じにくく、進め方を公平だと感じ、企業への魅力が保たれている傾向がありました。
研究所は、評価対象や基準、AIの評価結果の使われ方、人による判断との組み合わせを説明する必要があるとしています。
記事のポイント
- 緊張の低さが確認されました: AI面接は対人面接より面接不安が低く、就活自己効力感が低い人ほど差が大きくなりました。
- 公平感が選好に関係しました: AI面接の希望には不安の低さだけでなく、進め方の公平感と企業への魅力も関連していました。
- 設計時の説明が重要です: 評価基準や結果の使い方、人による判断との組み合わせを応募者に示すことが求められます。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討企業: AI面接の導入判断では、緊張の軽減だけでなく、評価対象・基準・結果の使い方を説明し、人の判断との組み合わせまで設計する必要がありそうです。
- 採用競合企業: AI面接は応募者の不安を抑えられても、企業魅力や公平感を損なえば選ばれにくくなる可能性があります。採用体験自体が差別化要素になりそうです。
- HRサービス提供者: 応募者ごとにAI面接の受け止め方が異なるため、評価機能だけでなく、透明性の提示や納得感を確認する仕組みが求められそうです。
このニュースの背景
AIを活用した採用選考は、業務効率化や評価の標準化が期待される一方、応募者が手続きをどう受け止めるかが課題になります。
採用手続きへの公正感や納得感は、選考方法への評価に加えて、企業への魅力や応募継続、内定受諾にも関わります。
先行研究では、AIによる評価は人による選考と比べて、公正感や双方向コミュニケーション、組織魅力が低く評価される場合がある一方、面接官と直接対面する緊張は弱まりうるとされています。
そこで本研究は、AI面接への反応を面接不安、公平感、納得感、組織魅力、不気味さ、不透明性などに分け、最終的な面接形式の希望との関係を検討しました。
関連するニュース
- 株式会社DYMがAI面接受験者300名を調査し、初期選考の利便性と評価の透明性に関する意識を明らかにしました
- ラグザス株式会社がAI面接経験者90名を調査し、53.3%がAI面接を希望しました。
- CareerChainが生成AI時代の人材評価を調査し、実績・評価の可視化への需要を示しました。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
株式会社リーディングマークのプレスリリース(2026年9月3日 10時00分)【研究発表】対話型AI面接は「緊張しにくい…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000358.000008701.html