AI導入を人員削減に直結させた企業で、想定を上回るコストが発生しています。
Careermindsの調査では、AIによる人員削減を実施した企業の4分の3が、削減できたコストを上回るコストが発生したと回答しました。
Gartnerは、AIを理由に人員削減を実施した企業の50%が、2027年までに同様の業務を担うスタッフを再び雇用すると予測しています。
専門家は、AIをコスト削減だけでなく、人の専門性と組み合わせて新たな価値を生む手段として捉える必要があると指摘しています。
記事の概要
AI導入による人員削減を追跡する専門サイトjobloss.aiによると、2025年1月から2026年6月までに、米国では12万6000人がAI絡みの要因で職を失いました。
人材紹介会社Harvey NashのAnkur Anand氏は、AI導入をコスト削減への道筋と考える経営陣が多い背景に、初期のAI導入議論が生産性や自動化を重視したことがあると説明しています。
Careermindsの調査では、AI導入による人員削減を実施しても、経営トップ層が求める価値を創出できる可能性は低いとされています。
同調査では、AIによる人員削減を実施した企業の4分の3が、削減できたコストを上回るコストが発生したと回答しました。
また、機会があれば人員削減の決定を見直したいと考える企業は、10社中9社に上りました。
Gartnerは、AIを理由に人員削減を実施した企業の50%が、2027年までに同様の業務を担うスタッフを再び雇用すると予測しています。
BoomiのSteve Lucas氏は、特にIT業界では、従来の人員削減をAIの影響と説明しているケースがあると指摘しています。
Rathbones Asset ManagementのStephen Wood氏は、生成AIが判例調査などを担えても、裁判で活動する弁護士などの専門家は必要だと述べています。
記事のポイント
- 削減コストを超える負担: Careerminds調査では、AI人員削減を実施した企業の4分の3が、削減額を上回るコストの発生を回答しています。
- 再雇用の可能性: Gartnerは、AIを理由に人員削減を実施した企業の50%が、2027年までに同様の業務のスタッフを再雇用すると予測しています。
- 人の専門性を組み合わせる: 専門家は、生成AIが判例調査などを担えても、法廷に立つ弁護士のような専門家は必要だと指摘しています。
このニュースがもたらす影響
- AI導入企業: 削減人数だけを投資効果の指標にすると、再雇用や業務品質への負担を見落とす可能性があります。導入前に、人の専門性を残す業務とAIに任せる範囲を分けて検証する必要がありそうです。
- 人事・経営層: 2027年までの再雇用予測を踏まえると、削減を不可逆な前提にせず、知識流出を抑えながら役割を再設計する計画が求められそうです。
- AIサービス提供者: 顧客が人員削減を成果と捉えがちな状況では、導入後の価値を専門家との協働や業務成果で示せる設計・評価が、選定時の差別化につながる可能性があります。
このニュースの背景
初期のAI導入議論では、生産性や自動化、少ないリソースで多くの成果を上げることが重視されていました。
その結果、AI導入と人員削減を結び付ける見方が広がり、米国では2025年1月から2026年6月までに12万6000人がAI絡みの要因で職を失ったとされています。
一方で、Careermindsの調査やGartnerの予測は、人員削減が期待した価値につながらず、再雇用に至る可能性を示しています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
AI導入による人員削減を実施したものの、想定以上のコストが発生し、判断を後悔する企業が増えている。人材の再雇用を検討する…
https://japan.zdnet.com/article/35251885/