FlashLabsは11月4日、サイバーセキュリティチームOrcaCyberを通じ、Z.aiの「GLM-5.3」をベースにした研究用途のAPIを提供開始しました。
「Orca Cyber Tier」で提供するAPIは、モデルの拒否応答を緩和したアブリテーション版です。
脆弱性調査やペネトレーションテストなど、セキュリティ研究者による攻撃・防御の両面の利用を想定しています。
記事の概要
FlashLabsは、AI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」のサイバーセキュリティチームOrcaCyberが、アブリテーション版モデル「OrcaCyber: GLM-5.3 Abliterated / Uncensored」の提供を始めたと発表しました。
ベースモデルは、Z.aiが公開したオープンウェイトモデル「GLM-5.3」です。
アブリテーションは、モデルのウェイトから拒否応答を生み出す方向成分を取り除く手法です。
提供先は「Orca Cyber Tier」のAPIで、コンテキスト長は100万トークン、出力上限は128,000トークンです。
価格は100万トークンあたり、入力が3.00ドル、出力が5.00ドルです。
ゼロデータ保持(ZDR)に対応し、利用には申請と審査が必要です。
脆弱性調査、エクスプロイト開発、レッドチーム活動、マルウェア解析などの用途に対応します。
本番システム向けには、OrcaRouterのPIIシールドやコンテンツポリシーなどのガードレールを標準で有効にしています。
記事のポイント
- 研究向けAPIを提供: OrcaCyberはGLM-5.3をベースに、拒否応答を緩和したAPIをOrca Cyber Tierで提供します。
- 長大な文脈に対応: 100万トークンのコンテキストと128,000トークンの出力上限で、複数段階の分析に対応します。
- 申請・審査制で運用: セキュリティ研究者向けに申請・審査制で提供し、ZDRや本番向けガードレールも用意します。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討企業: セキュリティ研究では拒否応答を緩和したモデルを使い、本番利用ではPIIシールドなどを適用する分離設計が求められそうです。
- 同分野の提供者: 100万トークンの文脈と攻撃・防御の両面への対応により、モデルの多様性や長大な分析をどうサービスへ組み込むかが競争軸になる可能性があります。
- セキュリティ業界: 申請・審査制やZDRを組み合わせた提供は、強力なモデルの研究利用で、利用者確認とデータ管理をどこまで設計するかを考える材料になりそうです。
このニュースの背景
サイバー攻撃の高度化・自動化により、脆弱性の発見から悪用までの時間が短縮していると説明されています。
OrcaCyberは、攻撃者に先回りして自社インフラを継続的に攻撃テストすることを防御の基本方針に置いています。
異なるモデルは異なる脆弱性を検出するとの考えから、複数のモデルを使ったセキュリティ検証環境の整備を進めています。
一方、拒否応答を緩和したモデルは研究用途に限定し、本番システムではガードレールを標準で有効にする運用が示されています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
FlashLabs株式会社のプレスリリース(2026年11月5日 10時00分)OrcaRouterのサイバーセキュリテ…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000130.000138449.html