FlashLabsは10月26日、サイバーセキュリティチームOrcaCyberが、Xiaomiの「MiMo V2.6 Flash」をベースにした研究向けモデルを公開したと発表しました。
拒否応答を緩和した「OrcaCyber: MiMo V2.6 Flash Abliterated」を、AI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」のAPIで提供します。
自社インフラの継続的な攻撃テストを想定し、利用には検証済みセキュリティ研究者の申請と審査が必要です。
記事の概要
公開モデルは、Xiaomiが2026年9月22日に公開したオープンウェイトモデル「MiMo V2.6 Flash」をベースにしています。
アブリテーションは、モデルのウェイトから拒否応答を生み出す方向成分を取り除く手法です。
脱獄用プロンプトや追加学習に頼らず、モデル自体にフィルタリング緩和を組み込んでいます。
ベースモデルはスパースMoE構成で、総パラメータは約3,090億、1トークンあたりの活性化パラメータは約150億です。
コンテキスト長は100万トークン、出力上限は131,072トークンで、テキスト・画像・音声・動画の入力に対応します。
API価格は100万トークンあたり入力0.80米ドル、出力1.60米ドルで、ゼロデータ保持にも対応します。
ベースモデルはCyberGymで95.1を記録していますが、これはアブリテーション版の再評価値ではありません。
記事のポイント
- 研究用途に限定: 本番利用ではなく、セキュリティ研究者やレッドチーム、ブルーチームの攻撃テスト用途に限定して提供します。
- 大規模入力に対応: 100万トークンのコンテキストと、テキスト・画像・音声・動画を扱うオムニモーダル入力に対応します。
- 申請制でZDR対応: Orca Cyber TierのAPIで提供し、利用申請と審査を実施します。ゼロデータ保持も選択できます。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: 自社インフラの継続的な攻撃テストをAIで行う企業は、研究環境と本番環境を分け、審査やZDRを含む利用条件を先に設計する必要がありそうです。
- セキュリティ企業: 攻撃テスト向けモデルでは、性能だけでなく拒否応答の調整や入力形式の広さも差別化要因になり、用途を限定したモデル提供が選択肢になり得ます。
- AIガバナンス担当: 安全性を一律に高めるのではなく、研究用途では制約を緩和し、本番利用ではガードレールを有効にするような環境別の統制が求められそうです。
このニュースの背景
サイバー攻撃の高度化・自動化により、脆弱性の発見から悪用までの時間が短縮していると説明されています。
そのため、攻撃者に先回りして自社インフラを継続的に検証するという防御の考え方が示されています。
ベースとなるMiMo V2.6 Flashは、サイバーセキュリティ向けベンチマークで高い評価を得たモデルとして位置づけられています。
今回のモデルは、研究者が攻撃テストを行いやすくするため、拒否応答を生む方向成分をウェイトから取り除く手法を採用しています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
FlashLabs株式会社のプレスリリース(2026年10月27日 20時41分)OrcaRouterのサイバーセキュリ…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000138449.html