Grafana Labsは10月20日、Grafana Cloudの全スタックにKnowledge Graphを搭載すると発表しました。
インフラやアプリケーションからブラウザ、モバイル端末までの関係を結び、人間とAIエージェントが共通の状況を把握できます。
障害調査やユーザー体験の分析、インシデント対応を支援する複数の新機能も追加しました。
記事の概要
今回の発表は、米国時間の2026年10月20日に開催されたObservabilityCON 2026で行われました。
Knowledge Graphは、データベース、Kubernetesクラスター、アプリケーション、AIエージェント、ユーザー体験などの関係を共有モデルで結びます。
企業はカスタムエンティティを使い、検出した構成要素を自社製品などのビジネス単位にまとめられます。
担当者や担当チーム、オンコール当番表、ランブックを統合するService catalog with ownershipもプライベートプレビューで提供します。
Grafana Assistantやgcx経由のAIエージェントは、グラフクエリ言語Cypherで実行時に構成要素間の関係を検索できます。
Digital Experience Monitoringには、Session Replay、Mobile Observability、Critical User Journeysを追加しました。
Incident Response Managementでは、Grafana Workflowsや過去の対応履歴を利用するOperational Context with Knowledge Graphなどを提供します。
2026 State of Observability Reportでは、調査対象のIT・エンジニアリングリーダー300人のうち30%が、ユーザーへの影響前に問題を検知・防止できない段階にあると回答しました。
記事のポイント
- 全スタックを関係化: インフラ、アプリ、データベース、Kubernetes、ユーザー体験を共通モデルで結びます。
- AIの実行時検索に対応: AIエージェントがCypherでKnowledge Graphを検索し、既存の関係情報を調査に使えます。
- 障害対応を共同化: 人間とAIエージェントが同じコンテキストを共有し、調査の重複や確認漏れを抑えます。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: AIエージェントによる障害調査を進める企業は、導入前に自社のサービス構成や担当情報を関係データとして整備できるか確認する必要がありそうです。
- 同業のサービス提供者: 監視データの収集量だけでなく、ユーザー影響や担当チームまで結び付けて検索できるかが、オブザーバビリティ製品の比較軸になる可能性があります。
- SRE・運用責任者: 人間とAIエージェントの調査重複を抑えるには、ランブックや過去の対応履歴を継続的に更新し、共有コンテキストの品質を管理することが求められそうです。
このニュースの背景
AIエージェントを活用するシステムでは、構成が複雑になる一方、技術的な事象とビジネスへの影響を結び付ける情報が不足しやすい状況です。
データベースからブラウザまでのテレメトリを取得できても、障害が発生した構成要素、影響を受けるサービス、担当チーム、顧客の関係を把握できないケースが課題になっています。
2026 State of Observability Reportでは、調査対象のIT・エンジニアリングリーダー300人の30%が、ユーザーへの影響前に問題を検知・防止できない段階にあると回答しています。
関連するニュース
- Grafana Labsが、AIワークロード向けにログ検索の高速化とテレメトリ最適化機能を提供しました。
- GigamonとSplunkが、分散したテレメトリデータを統合検索・分析するソリューションを提供します。
- Cognitionは、本番環境の障害調査から影響緩和までを自動化するDevin Oncallを一般提供しました。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
グラファナラボ日本合同会社のプレスリリース(2026年10月23日 11時00分)Grafana Labs、Observ…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000188123.html