PwCコンサルティングとDevRevは、日本企業の業務全体で生成AIを活用するための協業を開始しました。
両社は、複数の業務システムに分散する情報をつなぎ、顧客・従業員対応へのAI活用を支援します。
業務オントロジーやナレッジグラフを整備し、人の確認・承認を組み込んだAIエージェントの実装を目指します。
記事の概要
PwCコンサルティングの業界・業務知見と、DevRevのエンタープライズAI技術を組み合わせます。
企業固有の顧客、製品、契約、案件、課題などの概念と関係を、業務オントロジーとして設計します。
用語やKPIの定義に加え、業務上の判断責任と承認範囲も整理します。
DevRevは、顧客対応、営業、製品開発などに分散するデータを関連付け、アクセス権限を反映したナレッジグラフを実装します。
ナレッジグラフを基盤に、依頼を理解して情報を収集・分析し、参照元を示すAIエージェントをユースケースごとに構築します。
顧客への回答や契約に関わる対応では、担当者の確認・承認後に実行する設計とします。
両社は、承認・修正・差し戻しの結果をオントロジーとナレッジグラフの改善に反映します。
記事のポイント
- 業務の意味をモデル化: 顧客や契約などの概念、関係、用語、KPI、判断責任を業務オントロジーとして整理します。
- 権限付きでデータ統合: DevRevが既存システムのデータを関連付け、元のアクセス権限を継承したナレッジグラフを実装します。
- 人の承認で業務実行: AIエージェントは根拠を示して提案し、顧客対応や契約関連では担当者の確認後に実行します。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: まず業務オントロジーや判断責任、承認範囲を整えたうえでユースケースを選ぶ必要があり、部門横断の運用責任者も置くことが求められそうです。
- 同業のサービス提供者: 単なる社内検索やデータ接続では差別化しにくくなり、権限を保った関連付け、根拠提示、人の承認、継続改善まで一体で示すことが重要になりそうです。
- 業務部門とIT部門: AIの評価軸がモデル性能だけでなく、社内用語やKPIの統一、アクセス権限、承認履歴を業務に組み込めるかへ広がる可能性があります。
このニュースの背景
生成AIの業務利用が広がる一方、社内データをAIに接続するだけでは、データの意味や関係を業務判断に使える形で扱いにくい状況があります。
部門やシステムごとに「顧客」や「案件」の定義が異なり、情報同士の関係やアクセス権限も分断されるため、回答の妥当性やガバナンスに課題が生じています。
AIの提案を人が根拠とともに確認し、業務に合わせて基盤を実装・改善する人材も限られており、導入を定着させる際の制約になっています。
関連するニュース
- JDSCはDevRev Japanと提携し、AIプラットフォームによる社内問い合わせ対応や定型業務の自動化を検証します。
- ワークスアプリケーションズがDevRevと、社内業務データや判断履歴をつなぐAIナレッジ基盤を検証します。
- DevRevはOpenAI Marketplaceに参画し、既存利用枠で顧客・従業員向けセルフサービスを導入可能にしました。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
DevRev Japan合同会社のプレスリリース(2026年10月22日 11時30分)PwCコンサルティングとDevR…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000171719.html