エルピクセルは9月3日、胸部X線診断支援AI「EIRL Chest Screening」をアップデートしました。
新たに「多発粒状影」と「空洞影」の検出に対応し、検出対象は6所見に拡大しました。
医師の読影とAI解析を同時に行うコンカレントリードにも対応しています。
医療機関ごとに、表示内容や読影方法などを設定できる機能も追加しました。
記事の概要
EIRL Chest Screeningは、胸部X線画像から異常陰影の候補域を検出する機能と、5項目の自動計測機能を組み合わせた製品です。
従来の検出対象は、結節影、浸潤影、無気肺、間質性陰影の4所見でした。
今回、多発粒状影と空洞影を加え、6所見の検出に対応しました。
多発粒状影は粟粒結核や間質性肺炎など、空洞影は肺結核や肺真菌症などで見られる所見です。
従来のセカンドリードに加え、医師の読影中にAI結果を参照するコンカレントリードを選択できます。
施設ごとに、6所見を表示するモデルと結節影のみを表示するモデルを切り替えられます。
確信度や所見名の表示、検出枠だけの表示、感度優先・特異度優先のモードも設定できます。
エルピクセルは、2026年2月末時点でEIRLシリーズが1200施設以上に導入され、総解析件数は1600万件を超えたとしています。
記事のポイント
- 検出対象を6所見へ拡大: 従来の4所見に多発粒状影と空洞影を加え、複数の画像所見を幅広く確認できる構成にしました。
- 同時読影に対応: 医師が読影した後にAIを確認する方法に加え、読影中にAI解析結果を参照する方式を選択できます。
- 施設ごとに表示を設定: 対象所見、確信度や所見名の表示、読影方法、感度と特異度の優先度を施設単位で設定できます。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する医療機関: 施設ごとに所見の範囲や表示、読影順序を選べるため、導入前に自院の検査量・診療目的・医師の運用に合わせた設定と評価手順を詰める必要がありそうです。
- 画像診断AI提供者: 性能だけでなく、検出対象の広さ、読影フローへの組み込み方、感度と特異度の調整余地までが比較軸になり、製品提案では施設別の運用設計を示すことが求められそうです。
- 医療現場の管理者: 医師不足や働き方改革への対応では、AIを導入するかだけでなく、どの読影工程で使い、見落とし防止と効率化をどう両立するかを業務単位で見直す契機になりそうです。
このニュースの背景
胸部X線は健康診断や日常診療で広く使われていますが、読影を専門としない医師が担当するケースもあり、放射線科専門医の不足が課題となっています。
2024年4月に医師の働き方改革が本格始動し、限られた時間で大量の画像を読影しながら、診断の質も保つことが求められています。
実際の画像には複数の疾患に由来する所見が混在する場合があり、単一の病変だけでなく、幅広い所見を確認できる支援が必要になっています。
EIRLシリーズは2026年2月末時点で1200施設以上に導入され、総解析件数が1600万件を超えており、今回の機能拡張は既存の利用基盤にも関わる動きです。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
エルピクセル株式会社のプレスリリース(2026年9月3日 11時43分)胸部X線診断支援AI「EIRL Chest Sc…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000010005.html