株式会社ネクフルは、企業内の「探せないファイル」に関する調査報告を公開しました。
自社製品「necfru drive」を使い、キーワード検索と会話型AI検索、AI生成タグ検索を比較しました。
会話型AI検索は高い正解率を示した一方、AI生成タグは統計的に有意な改善を示しませんでした。
評価コーパスや課題別の判定結果など、測定データ全件を無償公開しています。
記事の概要
株式会社ネクフルは、企業内に保存されているものの検索で見つけにくい「到達不能ファイル」を調査しました。
対象は建設・製造・放送・配信・動画制作、自治体、クリニック、士業など10業種に共通する課題です。
評価コーパスは業務ファイルを模した138ファイルで、docx・pdf・png・jpg・xlsx・pptxを含みます。
このうち54件は、ファイル名が内容を表さない状態に設定されています。
35問の課題に対して、ファイル名のキーワード検索と、AIによる会話型検索および概要・タグ検索を比較しました。
会話型AI検索のTop-1正解率は0.967、圏外率は0.000でした。
一方、AI生成タグの適合率は98.2%でしたが、キーワード検索を統計的に有意に上回りませんでした。
ネクフルは、評価コーパスや課題別の測定結果、判定根拠をCC BY 4.0で公開しています。
記事のポイント
- 事前登録型で評価: 138ファイルと35問を使い、測定前に質問文と正解を確定して評価しました。
- AI検索は正解率0.967: 会話型AI検索のTop-1正解率は0.967で、圏外率は0.000でした。
- タグ検索は改善せず: AI生成タグは適合率98.2%でも、識別性の不足から有意な改善に至りませんでした。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討企業: 自社の検索改善では、タグ付与の有無だけでなく、質問から正解ファイルを識別できるかを課題単位で検証する必要がありそうです。公開データを使った事前評価が、導入判断の比較軸になり得ます。
- 検索サービス提供者: 検索サービス提供者は、タグの正確さを訴求するだけでは不十分で、似た文書を見分ける情報や、0件になる質問への対応まで示すことが求められそうです。
- 第三者評価者: 第三者評価者にとっては、測定条件・失敗例・判定根拠が公開されたことで、同じデータを再計算し、製品評価や社内稟議の根拠を点検しやすくなります。
このニュースの背景
企業では、ファイルが保存され閲覧権限もあるにもかかわらず、利用者が思いつく言葉では見つけられない状態が生じています。
この問題は、ファイル名と内容の不一致や、保存時と検索時の語彙の違いなど、複数の要因から起きています。
今回の評価では、会話型検索とAI生成タグで結果に差が出ましたが、タグは正確でもファイルを識別できない場合がありました。
自社製品を対象にした検証であることや、ファイル数・課題数に限界があることも明記され、再検証できるデータが公開されています。
関連するニュース
- Helpfeelが137サイトを調査し、生成AI経由の流入が1年で3.2倍になったと発表しました。
- TalentXが中途採用候補者221名を調査し、採用AIでは深い理解を感じる体験設計が重要と報告しました。
- FUTUREWOODSがアイ・ティ・エスのFutureSearch活用事例を公開し、反応率向上などの成果を示しました。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
株式会社ネクフルのプレスリリース(2026年8月18日 10時20分)「AIがタグを付ければ探せる」は本当か ネクフル、…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000133999.html