Qt Groupは10月27日、組込みユーザーインターフェース向けデザインツール「Clate」を発表しました。
Clateは、ハードウェアの処理性能やメモリなど、組込み機器特有の制約に対応するAIネイティブなノーコード環境です。
デザイナーが自然言語で画面を生成・変更し、製品に使えるQMLコードまで出力できます。
記事の概要
Qt GroupはQt World Summit 2026で、組込みUI/UXデザイナー向けの「Clate」を発表しました。
Clateは、Webやモバイル向けの汎用デザインツールでは扱いにくい、組込み機器のリソース制約に対応します。
画面生成やデザイン変更を自然言語で指示でき、MCP(Model Context Protocol)による他ツールとの連携にも対応します。
デザイナーは変数、データバインディング、アニメーション、インタラクションをノーコードで設定できます。
リアルタイムフレームレートやメモリ使用量など、実機に関わるパフォーマンス指標も確認できます。
成果物は、組込みUI構築向けの宣言型言語であるQMLのコードとして出力できます。
これにより開発者は、デザイナーの成果物を基に実装を進められ、作り直しの削減が見込まれます。
Clateはベータ版として提供を開始し、全機能を備えた製品版は2027年初頭にリリース予定です。
記事のポイント
- 自然言語で画面生成: AIアシスタントに自然言語で指示し、画面の生成やデザイン変更を進められます。MCPによる外部ツール連携にも対応します。
- 組込み性能を確認: 変数やデータバインディングを設定し、フレームレートやメモリ使用量を確認しながらUIを設計できます。
- QMLコードを出力: デザイナーの成果物を、そのまま製品開発に利用できるQMLコードとして出力し、開発工程へ引き渡せます。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: 組込みUIの評価をデザイン段階から実機性能と結び付けられるため、導入企業は対象ハードウェアの制約を踏まえた検証手順や、ベータ期間中の適用範囲を先に定める必要がありそうです。
- 同領域のツール提供者: 組込み向けデザインツールは、見た目を作る機能だけでなく、性能確認や製品に使えるコードへの変換まで含めた開発工程への接続が、競争上の評価軸になる可能性があります。
- 組込み開発チーム: デザイナーが挙動やデータ連携まで扱えることで、開発者の作り直しを減らせる一方、生成されたQMLのレビューや品質確認を誰が担うかを決めることが求められそうです。
このニュースの背景
スマートフォンの普及によって、組込み機器にも見た目や操作感への期待が高まっています。
一方、Webやモバイル向けの汎用デザインツールは、組込み機器の処理性能やメモリといった制約を十分に扱えず、実機上の性能確認や開発工程への引き渡しに課題がありました。
Qt Groupの調査では、組込みUI/UXデザイナーの59%が新しいツールを望んだものの、既存の解決策がなかったため、具体的な要件を説明できない回答者も多かったとされています。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
フィンランド・エスポー、2026年10月27日 ― Qt Group(Nasdaq Helsinki:QTCOM)はQt…
https://www.atpress.ne.jp/news/643583