VAST Dataは9月22日、コンフィデンシャルAI機能「VAST DataEnclave」を発表しました。
NVIDIA Confidential Computingを基盤に、企業の機密データ上で主要AIモデルを安全に実行します。
顧客データとモデルの知的財産を保護しながら、データセンター内や信頼できるクラウドで展開できます。
記事の概要
VAST DataEnclaveは、VAST DataEngineに搭載するコンフィデンシャルAIランタイムです。
顧客データとAIモデルを、ハードウェアで分離されたセキュアな実行環境内で処理します。
NVIDIA Confidential Computingにより、CPUメモリ、GPUメモリ、NVLinkの通信を暗号化します。
暗号学的アテステーションで実行環境を検証した後、データやモデルの復号鍵を解放します。
顧客のデータ鍵は顧客が管理し、モデルの鍵と重みはモデルビルダーの信頼ドメインに保持します。
接続環境に加え、完全にエアギャップされた環境にも対応します。
CNCF Trusteeスタックや、Fortanixとの協業によるソブリンAI構成を選択できます。
Cohere、CrowdStrike、Deepgram、Factory、Fundamentalなどがモデルやサービスの連携を表明しています。
記事のポイント
- 実行中の資産を保護: 機密データとモデルの重みをセキュアエンクレーブ内で処理し、運用者や管理者から分離します。
- 復号前に環境を検証: NVIDIA GPUを含む実行環境を暗号学的に検証し、承認済みワークロードだけに鍵を解放します。
- エージェントも隔離: VAST AgentEngineを通じて、エージェントのデータやツールへのアクセスをポリシーで制御します。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: 規制やデータ主権を理由に外部AIを使えなかった企業も、自社管理下でモデルを動かす選択肢を持てます。鍵の管理者、実行環境の検証、エージェントの権限を導入条件として整理する必要がありそうです。
- モデル提供事業者: 顧客のデータセンターやエアギャップ環境にもモデルを届けやすくなる一方、モデルの重みを守る信頼ドメインや鍵管理まで含めた提供設計が求められそうです。
- IT基盤・セキュリティ担当者: AIモデルをデータと同じく統制対象の資産として扱い、誰がどのデータやツールにアクセスできるかを監査可能にする基盤整備が優先課題になりそうです。
このニュースの背景
金融サービス、ヘルスケア、政府機関などでは、機密データを外部AIサービスへ移せない、または移すことが難しい状況があります。
一方、モデル提供者も、独自モデルを信頼できないインフラへ配布すれば、モデルの知的財産を保護しにくくなります。
このデータとモデルの双方を移動させにくい制約に対し、実行中のデータとモデルを保護するコンフィデンシャルコンピューティングが位置付けられています。
企業がファインチューニング済みモデルやエージェントを利用するほど、モデルの重み、アクセス権限、実行履歴を一体で管理する必要性が高まっています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
VAST Data, Inc.のプレスリリース(2026年10月19日 10時00分)VAST Data、信頼できるイン…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000134403.html