MathWorksは9月24日、MATLABとSimulinkのRelease 2026bを発表しました。
AIを使った外観検査や、組み込みソフトウェアのテスト自動化に対応しました。
設計、シミュレーション、検証、展開にまたがる工学システム開発を支援します。
記事の概要
Release 2026bでは、Simulink Variant Manager、Visual Inspection Toolbox、Polyspace Test Serverを新たに追加しました。
Simulink Variant Managerは、複雑なモデルやシステムアーキテクチャにおける製品バリアントの管理を支援します。
Visual Inspection Toolboxは、AIと画像処理を組み合わせ、製造や産業環境向けの外観検査アプリケーションを開発できます。
新しいPoint Cloud Toolboxは、LiDAR、カメラ、レーダー、SLAMを使う知覚システムの開発を支援します。
Polyspace Test Serverは、継続的インテグレーション環境でC/C++組み込みソフトウェアのテストとコードカバレッジ解析を自動化します。
MATLABではTOMLベースのプロジェクトファイルやGoogle Sheets連携などを追加しました。
Simulinkでは、公開済みモデルの再利用やJSONベースのデータディクショナリ、Simulink CopilotによるAIプロファイリングの知見に対応しました。
Deep Learning Toolboxでは、時系列モデラーアプリとMATLAB・SimulinkでのPyTorchモデル共同実行を追加しました。
記事のポイント
- AI外観検査を開発: Visual Inspection Toolboxが、AIと画像処理を組み合わせた製造・産業向け外観検査の開発と展開を支援します。
- 組み込みテストを自動化: Polyspace Test Serverが、継続的インテグレーション環境で単体・統合テストと構造カバレッジ解析を自動化します。
- 知覚開発の対象を拡張: Point Cloud Toolboxが、LiDAR、カメラ、レーダー、SLAMを使うロボティクスや輸送向け開発に対応します。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討企業: 外観検査、知覚、組み込みテストを個別の実験で終わらせず、設計から検証・展開までの工程に組み込めるかを、既存環境との接続性と合わせて評価する必要がありそうです。
- 組み込み開発部門: CI上で単体・統合テストとカバレッジ解析を回せるため、手作業の検証を前提にした品質管理から、変更を継続的に追跡する運用へ移行する余地が広がると考えられます。
- AI検査の競合企業: AIと画像処理を組み合わせた外観検査の選択肢が増えることで、競合サービスはモデル性能だけでなく、産業現場への実装や検証工程まで含む提案を求められそうです。
このニュースの背景
工学システムではソフトウェア、AI、エレクトロニクス、センサー、接続機能の統合が進み、開発対象が複雑化しています。
元記事では、その課題としてバリアント管理、設計検証、ソリューションの大規模展開が挙げられています。
R2026bは、AI外観検査、知覚システム、組み込みソフトウェアのテスト自動化を含む機能を追加し、設計から展開までの連携を支援する位置づけです。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
マスワークス合同会社のプレスリリース(2026年9月29日 11時00分)MathWorks、MATLAB および Si…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000147023.html