岡山大学は、肺移植を待機する患者の心理的支援に特化したAIピアサポーターを開発しました。
肺移植経験者のように対話し、医学情報ではなく傾聴と共感に特化する仕組みです。
岡山大学病院の患者を対象に、満足度やQOL評価の実行可能性を検証する研究を始めます。
記事の概要
国立大学法人岡山大学の長谷井嬢教授(特任)らが開発しました。
杉本誠一郎准教授と近藤薫医員が、臨床課題の抽出とAIの性能評価に協力しました。
肺移植の待機期間は、日本では平均900日(約2年半)を超えると報告されています。
患者は移植時期の不確実さや病状の進行への不安、孤独感を抱えています。
本システムは、医学的な情報提供を行わず、傾聴と共感に特化しています。
患者はスマートフォンなどから、時間や場所を問わず不安や悩みを話せます。
岡山大学病院の肺移植チームが個別に試用し、指摘と改善のフィードバックを重ねました。
研究はJSTスタートアップ・エコシステム共創プログラム(PSI2024_S1A10)の支援を受けています。
記事のポイント
- 肺移植患者向けAI: 肺移植を待機する患者に対し、移植経験者のように傾聴と共感を提供するAIです。
- 長期待機の不安に対応: 日本の肺移植待機期間は平均900日超とされ、孤独感や睡眠障害も課題になっています。
- 患者対象の研究を開始: 岡山大学病院で試験利用し、満足度とQOL評価体制の実行可能性を検証します。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する病院: 長期療養患者への心理支援で、医療情報の提供と傾聴を分けて設計する選択肢が増えます。まずは満足度やQOL評価の実行可能性を見極める必要があります。
- 医療AI開発企業: 希少疾患や移植医療のように支援者が限られる領域では、専門職の代替ではなく、特定の役割に絞った対話AIとして設計する視点が求められそうです。
- 移植医療の関係者: 待機中の孤独や不安を、診療時間外も含めて把握・支援する体制を検討しやすくなります。患者の反応を踏まえた継続的な改善が重要になります。
このニュースの背景
日本の肺移植待機期間は平均900日を超えるとされ、移植時期の不確実さや病状への不安、孤独感が患者の負担になっています。
肺移植は実施数が限られるため、同じ経験を持つピアサポーターの担い手も少なく、既存の支援体制だけでは対応に限界がありました。
今回のシステムは医学情報を提供せず、患者がスマートフォンなどから時間や場所を問わず話せるよう、傾聴と共感に役割を限定しています。
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国立大学法人岡山大学のプレスリリース(2026年9月13日 23時47分)【岡山大学】「いつ来るか分からない連絡」を待つ…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004233.000072793.html