OpenAIは9月8日、ナビエ–ストークス問題の証明をAIが生成したと発表しました。
約1万のAIエージェントを協調させ、約88時間で解に到達したと説明しています。
定理証明支援系「Lean」による形式化も公開しましたが、独立検証はこれからです。
記事の概要
ナビエ–ストークス方程式は、水や空気など流体の運動を表す方程式です。
3次元流体の滑らかな状態が維持されるか、有限時間内に特異点が生じるかが未解決でした。
OpenAIは、最上位モデルGPT-6 Astraを大幅に上回る開発中の社内モデルを証明に使いました。
約1万のAIエージェントを協調させ、開始から約88時間で解に到達したとしています。
その後、GPT-6 AstraでLean形式への変換と検証を行い、17時間を費やしました。
一連の試行では約490万件のメッセージと約3000億トークンを使用しました。
OpenAIは賞金を請求しない方針ですが、独立検証や既存研究の影響をめぐる指摘が残っています。
記事のポイント
- 流体方程式の未解決問題: ナビエ–ストークス問題は、流体の速度が有限時間で発散する特異点の有無を問う数学上の難問です。
- 大規模エージェント協調: 約1万のAIエージェントを協調させ、約88時間で解に到達したとOpenAIは説明しています。
- 検証と課題: Lean形式化と検証には17時間を要しましたが、数学界による独立検証はこれから進みます。
このニュースがもたらす影響
- 数学研究者: Lean形式化によって検証可能な形で成果を評価できる一方、独立検証と既存研究との関係整理が、証明を受け入れる前提になりそうです。
- AI開発企業: 約1万エージェントと約3000億トークンを要した点から、難問への挑戦ではモデル性能だけでなく、協調設計と計算資源の配分が競争軸になる可能性があります。
- 研究開発部門: 未解決問題の探索をAIに委ねる選択肢が広がる一方、生成結果を形式化し、人間や外部組織が検証できる工程まで含めた運用設計が求められそうです。
このニュースの背景
ナビエ–ストークス問題は、3次元流体に特異点が生じるかを問う未解決問題でした。
今回の試行では、約1万のAIエージェントを協調させ、約88時間で解に到達したとされています。
その後、Lean形式への変換と検証に17時間を費やしており、証明の生成と形式的な確認が分けて進められています。
一方、数学界による独立検証や既存研究の影響をめぐる確認はこれからです。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
OpenAIは9月8日、数学の「ミレニアム懸賞問題」の1つである「ナビエ–ストークス方程式の解の存在と滑らかさ問題」を解…
https://ascii.jp/elem/000/004/433/4433520/