日立製作所は8月27日、製造業のサプライチェーンで部門間の調整業務を自動化する技術を開発したと発表しました。
営業や生産管理、調達などに配備したAIエージェントが連動し、複数部門の計画を踏まえたスケジュール変更案を立案、提案します。
2027年中の提供を予定していますが、最終的な確認や意思決定は人間が担います。
記事の概要
この技術では、各部門のAIエージェント同士が自律的に会話し、協調して動作します。
突発的な需要変動や納期変更に伴う調整では、部材在庫や設備リソースを考慮します。
現場の許容残業時間や過去の顧客交渉実績など、複雑な制約条件も扱います。
日立製作所は、汎用的な大規模言語モデル(LLM)の推論を活用しています。
さらに、数理最適化や機械学習を組み合わせ、「Hitachi AI Technology/計画最適化サービス/MLCP (Machine Learning Constraint Programming)」の中核技術を用いています。
AIは、実際の現場で安全に実行できる全体最適化されたスケジュール変更案を自動で立案、提案します。
営業部門のAIエージェントは顧客の重要度や納期遅延の許容実績を確認し、生産管理部門のAIエージェントは在庫数や追加生産に必要な残業時間を算出します。
各部門のKPIと制約条件を考慮して複数の計画を連動させ、メリットとデメリットを含む全社横断型の計画案を短時間で導出します。
記事のポイント
- 部門別AIが連携: 営業、生産管理、調達などのAIエージェントが連動し、部門間のスケジュール調整案を自動で作成します。
- 制約条件を統合: 在庫、設備、残業時間、顧客交渉実績などを考慮し、全社横断で複数の計画案を導出します。
- 判断は人間が担当: AIエージェントの担当は計画案の作成と提案までで、内容の確認や評価、意思決定は人間が担います。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討企業: 部門ごとの個別調整を人手で積み重ねる運用から、在庫や残業時間などの制約を含む複数案を比較して判断する運用へ移行できる可能性があります。2027年の提供に向け、部門別KPIと判断基準の整理が求められそうです。
- 同分野の競合: LLMだけでなく数理最適化や機械学習を組み合わせ、部門間の制約と計画を連動させる点が競争軸になる可能性があります。提案の根拠やメリット・デメリットをどう示すかも問われそうです。
- 製造現場の管理者: 調整案を作る作業から、AIが示す複数案の実行可能性や影響を確認し、最終判断する役割へ比重が移る可能性があります。人間の承認範囲や例外時の対応を定める必要がありそうです。
このニュースの背景
製造業のサプライチェーンでは、需要変動や納期変更に伴う部門間のスケジュール調整が頻発し、人手による対応が課題になっていました。
こうした調整には、専門知識や経験、交渉スキルに加え、複数部門をまたぐ迅速な判断が求められます。
今回の技術は、LLMの推論に数理最適化と機械学習を組み合わせ、在庫や設備、残業時間、過去の顧客交渉実績などを制約条件として扱います。
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日立製作所は、製造業のサプライチェーンにおいて、関係部門間の調整業務をAIエージェントが自動的に行う技術を開発した。20…
https://japan.zdnet.com/article/35251987/