DriveCheckerは、Google Workspace内のファイルを生成AIが参照する条件を検証しました。
1,210,541件のファイルを調べた結果、共有範囲を広げただけでは引用されず、利用者が一度開いた後に引用されることが分かりました。
社内の誰でも到達できる共有は3,485件で、停止アカウントにも1,589件の共有が残っていました。
記事の概要
調査は、許諾を得た106のドライブを対象に、2026年10月9日時点で実施されました。
共有状態を「外部アドレスへの共有」「リンクを知っている全員」「組織内のリンクを知っている全員」に分類して集計しました。
検証用のダミー文書を用意し、別の利用者が生成AIのGeminiへ質問して、回答に内容が引用されるかを確認しました。
「組織内のリンクを知っている全員」で共有していても、利用者が未閲覧の場合は引用されませんでした。
同じファイルを利用者がブラウザで一度開くと、予算や責任者など4項目が生成AIから正確に回答されました。
その利用者にアクセス権がない「制限付き」のファイルは、生成AIから引用されませんでした。
「リンクを知っている全員」の共有は前週比16%増となるなど変動が大きく、自動解除の影響も確認されました。
DriveCheckerは、共有状態の一覧確認や、ルール外の共有を自動解除するSaaSを提供しています。
記事のポイント
- 閲覧後に引用対象へ: 共有範囲を広げただけでは引用されず、利用者が一度開くと生成AIの参照範囲に入ります。
- 停止後も共有が残存: 停止したアカウントには1,589件の共有が残り、点検しなければ共有先の記録が残り続けます。
- 共有状態を継続管理: DriveCheckerは共有件数の推移を可視化し、ルール外の共有を自動解除するSaaSを提供しています。
このニュースがもたらす影響
- AI導入を検討する企業: 権限設定の確認だけでは、生成AI経由の情報流出リスクを捉えきれない可能性があります。誰がいつ開いたかを含めた点検が求められそうです。
- 情報システム部門: 停止アカウントの共有や変動するリンク共有を一度の棚卸しで終えず、利用者の異動や共有後の状態まで継続的に是正する運用が必要になりそうです。
- セキュリティ事業者: AIそのものの制御に加え、共有設定と閲覧履歴から参照可能範囲の変化を把握し、自動で戻す機能がサービス差別化につながる可能性があります。
このニュースの背景
生成AIによる社内ファイルの横断検索が広がる一方、共有設定が緩いファイルをどの条件で参照するのかを示すデータは多くありませんでした。
今回の検証では、共有範囲だけでなく、利用者がファイルを開いたかどうかで生成AIの回答への引用結果が分かれました。
また、リンク共有の件数は自動解除の影響で変動し、停止アカウントにも共有が残っていました。
そのため、生成AIの利用可否ではなく、AIが参照する土台となる共有状態を継続的に管理する必要性が浮かび上がっています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
DriveChecker株式会社のプレスリリース(2026年10月21日 12時22分)【実証】生成AIが社内ファイルを…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000189786.html