グロービス経営大学院大学と日経BPが、AI活用の実態や組織課題を共同調査しました。
経営層の79.8%が、AIを業務の中核または日常業務で頻繁に利用していました。
AI活用頻度と最も強い負の相関を示した阻害要因は、試行錯誤や失敗を許容しない文化でした。
一般社員では、ツール制限や経営層のAI理解度を課題とする回答が目立ち、職位間の認識差も示されました。
記事の概要
調査は2026年5月19日から6月14日まで、グロービス経営大学院の在校生・卒業生を対象に実施されました。
WEBアンケートで618件の有効回答を得ており、うち経営層は139人でした。
経営層のAI利用目的は、情報収集・調査が86.3%、文書作成・推敲・文字起こしが84.2%で上位でした。
AI活用頻度との負の相関は、失敗を許容しない文化が最も強く、相関係数はr=−0.29でした。
経営層の34.5%は、AI活用を鈍らせる要素が思いあたらないと回答しました。
一方、一般社員では、使用できるツールの制限が厳しいとの回答が37.6%で最多でした。
今後3~5年でAIが不可欠になる業務は、経営層ではバックオフィス業務が88.5%で最多でした。
人間が担う役割では、営業・販売・接客が77.0%、ビジョンの発信・共有が74.1%となりました。
記事のポイント
- 失敗を許容する文化: AI活用頻度との負の相関が最も強かった阻害要因は、試行錯誤や失敗を許容しない組織文化でした。
- 経営層と現場の差: 一般社員はツール制限や経営層のAI理解度を課題視しており、経営層との認識差が示されました。
- 人間に残る役割: AIの活用領域が広がる一方、営業やビジョン共有など、人と向き合う業務への期待が示されました。
このニュースがもたらす影響
- AI導入を検討する企業: ツールの選定や利用ルールの整備だけでなく、試行錯誤を評価できる業務運用までを導入計画に含める必要がありそうです。
- 経営層・管理職: 経営層が把握する課題と現場の実感が異なる可能性があるため、職位別に利用状況や障壁を確認し、対策の優先順位を見直すことが求められそうです。
- 現場の業務設計者: AIに任せる業務の拡大を検討する一方、営業やビジョン共有など人が担う役割を明確にし、人材育成や評価制度と結び付ける必要がありそうです。
このニュースの背景
生成AIなどの技術が進化し、個人の業務効率化から、企業全体の業務プロセスや経営への組み込みへと論点が広がっています。
一方で、AIを導入するだけでは組織全体の活用が進むとは限らず、組織的な課題や職位間の認識差を把握する必要が生じています。
今回の調査は、グロービス経営大学院の在校生・卒業生を対象に、AIの利用実態だけでなく、活用を阻む要因やAI時代の人間・リーダーの役割を確認する目的で実施されました。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
学校法人グロービス経営大学院のプレスリリース(2026年10月7日 13時00分)AI活用の鍵は「組織文化」、経営層と現…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000064393.html