Oracleは、クラウドERP「NetSuite」にAIエージェント関連の新機能を追加しました。
自然言語での操作や業務実行を広げ、AIを中心に据えた「NetSuite Next」を具体化します。
同社は、ERPを自律的に業務を進めるシステムへ発展させる方向性も示しました。
記事の概要
Oracleは米国時間10月25日から、ネバダ州ラスベガスで年次イベント「Oracle AI World」と「SuiteWorld」を開催しています。
NetSuiteは1998年創業で、2016年にOracleが買収した中堅・中小企業向けのクラウドERPです。
AIを介してERPを操作する「AI as the UI」では、「SuiteSkills」や「AI Portlets」、「AI Workspaces」を発表しました。
SuiteSkillsでは、財務や経理、在庫管理、営業などの業務に対応する45種類以上の機能を提供します。
「Ask Oracle Connectors」では、Model Context Protocol(MCP)クライアントを通じてNetSuiteと他の業務アプリケーションを連携します。
「NetSuite Analytics Warehouse」はAI向けに強化し、11月から「NetSuite Data Intelligence」として提供します。
自律型ERPに向けて、業務フローを構築する「SuiteFlow Agent」など3つのエージェント管理機能も発表しました。
導入事例では、Worksmithが当初半年を見込んだNetSuite導入をSuiteExpressで66日で完了したと説明しました。
記事のポイント
- 45種類超の業務機能: SuiteSkillsにより、財務や経理、在庫管理、営業などの業務をAIエージェントやAsk Oracleで実行できます。
- ERPと業務アプリを連携: Ask Oracle ConnectorsがMCPクライアントを通じて、NetSuiteとその他の業務アプリケーションをつなぎます。
- 自律実行を統制: SuiteAgent StudioとManagement Workspaceで、エージェントの権限設定や実行、監視、統制を管理できます。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: 自然言語での操作から業務フローの実行までをERP内で完結できるため、導入企業は自動化の対象を個別作業から部門横断の業務プロセスへ広げる検討が求められそうです。
- 競合ERP・業務アプリ: MCPを介して外部アプリケーションとつながり、権限や承認を保ったままエージェントが動く構成は、単体機能の追加だけでは対抗しにくい競争軸になる可能性があります。
- ERPの管理担当者: エージェントの権限設定、実行、監視、統制が運用課題になるため、管理担当者は導入効果だけでなく、どの業務をどの条件で自律化するかを先に定義する必要がありそうです。
このニュースの背景
NetSuiteは中堅・中小企業向けのクラウドERPとして4万4000社以上が利用しており、AIを操作画面に据える基盤が広がっています。
2025年に提供を始めたNetSuite AI Connector Serviceは約1万3000社以上が利用しており、外部のAIモデルからERPへ接続する流れが進んでいます。
今回の機能群は、自然言語による操作、業務データの分析、外部アプリとの連携を一体化し、ERPをAIエージェントの実行基盤へ広げる文脈にあります。
一方で、エージェントが業務を自律実行するには、人が設定する権限や承認、監視といったガードレールが前提になります。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
ネットスイートは年次イベントを開催し、前年に発表した次世代ERP「NetSuite Next」の具体的な進化と、自律型シ…
https://japan.zdnet.com/article/35254034/