NVIDIAは、AI半導体と組み合わせるHBMを高速化・省電力化する技術の提供を始めました。
対象は、同社のインターコネクト技術「NVLink Fusion」を採用するハイパースケーラーや半導体メーカーです。
NVIDIAは、AI半導体の独自開発企業を自社の技術基盤へ取り込む狙いです。
記事の概要
提供する技術は「NVHBM」で、HBMの制御回路をAI半導体側からHBM側へ移します。
HBMは、シリコン貫通ビアで積層したDRAMチップと、最下層のベースダイで構成されています。
NVIDIAは独自設計の制御回路をベースダイに搭載し、接続に使うPHY回路などを最適化します。
次世代HBMの「HBM4E」と比べ、メモリー帯域幅は最大30%高まり、消費電力は最大15%減るということです。
制御回路をHBM側に移すことで、AI半導体の演算回路などに使えるチップ面積も最大25%増えるということです。
各社はNVLink Fusion対応のAI半導体を開発する際、NVHBMとの接続を前提にできます。
Samsung ElectronicsやSK hynixなど、DRAMメーカーを問わない共通仕様とし、接続確認や動作検証の負担を減らします。
NVIDIAはNVLink Fusionの採用企業を増やし、自社のAI技術基盤への依存度を高める考えです。
記事のポイント
- 制御回路をHBM側へ移します: NVHBMは、AI半導体に搭載していたメモリーコントローラーをHBMのベースダイへ移します。
- 帯域幅と電力を改善します: HBM4Eと比べ、メモリー帯域幅を最大30%高め、消費電力を最大15%減らす設計です。
- 共通仕様で開発を支援します: Samsung ElectronicsやSK hynixなど、DRAMメーカーを問わず接続できる仕様です。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: NVLink Fusionを採用する企業は、HBM接続の設計・検証負担を抑えながら演算回路に面積を振り向けられます。一方、NVIDIAの技術基盤への依存度も評価する必要がありそうです。
- 半導体基盤の競合企業: 帯域幅や電力効率に加え、DRAMメーカーを問わない接続性まで一体で示されたことで、競合各社には個別部品の性能だけでなく、開発しやすいエコシステムを提示することが求められそうです。
- DRAMメーカー: 共通仕様によってメーカーごとの接続確認や動作検証が減れば、AI半導体への採用では個別対応の負担が下がる可能性があります。今後はNVIDIAの仕様との適合性が重要になりそうです。
このニュースの背景
AI半導体では、演算性能だけでなく、データを供給するHBMの帯域幅と消費電力が設計上の課題になります。
従来はAI半導体側にHBMの制御回路を搭載していたため、接続回路の設計やDRAMメーカーごとの検証が必要でした。
NVIDIAはNVLink Fusionを採用する企業に共通仕様を提供することで、AI半導体の開発負担を抑えつつ、自社の技術基盤を利用する企業を増やそうとしています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
米NVIDIA(エヌビディア)はAI(人工知能)半導体を独自開発するハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)や半導体…
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/12021/?ST=nxt_idx_common