旭化成、AI自律実験で感光性絶縁材料の開発数を約4倍へ

旭化成は、静岡県富士市にAIと自動化技術を活用したスマートラボラトリーを開設します。
材料設計から実験、半導体パッケージ製造工程を想定した評価までを自律化します。
2027年1月から稼働し、感光性絶縁材料「パイメル™」の開発実験数を従来の約4倍に拡大します。

記事の概要

旭化成は、静岡県富士市の同社支社内にスマートラボラトリーを開設します。
本施設は、AIや自動化技術で材料開発の一連のプロセスを自律的に行うプラットフォームです。
2027年1月から稼働し、半導体向け感光性絶縁材料「パイメル™」の製品開発に活用します。
材料設計、原料の調合、試料作製、加工・性能評価までを自動で実施します。
評価データは学習・解析し、次の組成や実験条件の提案に反映します。
旭化成は、パイメルの開発を通じて蓄積した実験データをMI(マテリアルズ・インフォマティクス)で活用します。
開発実験数は従来の約4倍となり、微細加工性や形状安定性などを両立する材料候補を幅広く検証できます。
今後は自律実験システムの技術やノウハウを、他の電子材料やヘルスケア、住宅領域などへ展開する方針です。

記事のポイント

  1. 開発工程を自律化: 材料設計から原料調合、試料作製、顧客工程を想定した加工・評価までを一つの実験システムで繰り返します。
  2. 実験数を約4倍に: 自動化した開発サイクルにより、一定期間に検討できる組成数を従来の約4倍へ拡大します。
  3. 蓄積データを活用: パイメルの実験データをMIで学習し、研究者の知見やシミュレーションと組み合わせて材料を探索します。

このニュースがもたらす影響

  • 導入を検討する企業: 材料設計から評価までを自律化するには、実験データ基盤と自動化対象の整理が必要です。2027年1月の稼働を見据え、自社の研究工程への適用範囲を検討する契機になります。
  • 同業の材料メーカー: 開発実験数を従来の約4倍に広げる仕組みにより、複数性能を両立する材料探索の速度が競争軸になる可能性があります。データ蓄積と評価工程の自動化が差別化要因になりそうです。
  • 素材メーカーの研究部門: パイメルで蓄積したデータと自律実験のノウハウを他の電子材料やヘルスケア、住宅へ展開する方針は、研究基盤を複数事業で再利用する設計を考える材料になりそうです。

このニュースの背景

生成AIを背景に先端半導体の技術革新が進み、顧客が求める性能水準や両立すべき性能が増えています。
その結果、検討する原料の組み合わせや実験条件、評価項目が増加し、材料開発プロセスが複雑化しています。
旭化成はパイメルの開発で蓄積した実験データをMIで活用できるデータ基盤を整備しており、新たな実験データや公知データ、研究者の知見などを組み合わせて材料を探索します。
層間絶縁膜市場は足元で年平均約8%成長しており、旭化成は需要拡大に対応するため生産能力の拡大も進めています。

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旭化成株式会社のプレスリリース(2026年11月5日 10時00分)材料設計から顧客の製造工程を想定した評価まで一貫して…

【旭化成株式会社】 材料設計から顧客の製造工程を想定した評価まで一貫して行うスマートラボラトリーを開設 感光性絶縁材料「パイメル(TM)」の開発実験数を約4倍へ拡大
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000266.000079452.html

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