TANKA, Inc.は、国内中小企業の生成AI業務活用実態調査を実施しました。
従業員100人未満の企業で生成AIを使う会社員500人を調べた結果、60.0%が「自分は速くなったが、チームはあまり変わらない」と回答しました。
仕事が止まる原因の71.0%は、返事や承認待ち、情報探しなど「人と人の間」の作業でした。
一方、チームの経緯や担当を理解するAIを使いたい人は76.2%に達しました。
記事の概要
調査対象は、従業員100人未満の国内中小企業に勤務し、業務で生成AIを利用する会社員です。
有効回答500件のうち、自分の作業が速くなったと答えた人は64.2%でした。
チーム全体の仕事が速くなったとの回答は51.8%にとどまり、60.0%が個人とチームの間に差を感じていました。
仕事が止まる最大の原因は、返事・確認・承認待ちが28.2%、情報や過去の経緯探しが23.6%でした。
引き継ぎや背景説明を含む「人と人の間」の4項目は、合計で71.0%を占めました。
確認や説明、情報探しに1日1時間以上を使う人は44.0%で、30分以上では67.6%でした。
担当者が休む、または辞めると止まる仕事があるとの回答は58.6%でした。
生成AIの成果や業務情報をチームで仕組みとして共有している人は24.0%にとどまりました。
記事のポイント
- 個人とチームに差: 自分の作業が速くなった人は64.2%でしたが、チーム全体では51.8%にとどまりました。
- 止まる原因は人の間: 返事や承認待ち、情報探し、引き継ぎ、背景説明などが原因の71.0%を占めました。
- チーム向けAIに期待: チームの経緯や担当を理解して仕事を進めるAIを、76.2%が使ってみたいと回答しました。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: 個人の作業時間だけで効果を測ると、確認待ちや情報探索に残る負荷を見落とします。導入前に、共有情報の整備、承認フロー、引き継ぎまで含めた業務単位で効果指標を設計する必要がありそうです。
- 同業のサービス提供者: チームの経緯や担当を踏まえた支援への期待が高い一方、成果の仕組み共有は限定的です。単なる文章生成ではなく、分散情報を安全に結び付け、次の行動まで支援する設計が求められそうです。
- 中小企業の経営者: 会社の管理外での利用や経営者の把握不足が示されており、個人の利用を止めるだけでは現場の需要に対応しにくいと考えられます。ルール整備と、チームで再利用できる情報基盤を並行して検討することになりそうです。
このニュースの背景
生成AIの利用によって個人の作業は速くなっている一方、チーム全体の業務には同じ効果が及んでいない状況が示されています。
その背景には、返事や承認、情報探索、引き継ぎ、背景説明といった、複数の人や情報にまたがる作業があります。
生成AIの成果や業務情報をチームで仕組みとして共有している人は限られており、担当者への依存も残っています。
個人単位で広がったAI活用を、チームの業務プロセスや情報共有にどう接続するかが課題になっています。
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MoreClick株式会社のプレスリリース(2026年10月22日 15時18分)中小企業で働く人の6割「AIで自分は速…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000193094.html