デル・テクノロジーズは、TDCソフトのプライベートAIアプライアンス「Nenoa」における採用事例を公開しました。
Nenoaのハードウェア基盤として、超小型・軽量ワークステーション「Dell Pro Precision with GB10」が採用されています。
機密情報を社内環境に保ったまま、LLMを利用したい企業向けの構成です。
記事の概要
TDCソフトは2026年4月、LLMを顧客環境内で動作させる「Nenoa」の提供を開始しました。
Nenoaは、クラウドAIの利用に伴う機密情報の流出リスクを抑えるプライベートAIアプライアンスです。
金融、製造、流通、公共など、厳格なデータ管理が求められる分野を主な対象としています。
TDCソフトは、NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipと128GBの統合メモリーを搭載するDell Pro Precision with GB10を採用しました。
1,200億パラメータクラスのLLMをローカル環境で推論し、不安定になることなく継続稼働できたと説明しています。
端末内ストレージの障害時に故障ディスクを返却せず、利用者側で保管できる保守オプションも採用理由になりました。
今後は機密データの自動マスキングやシステム間のデータ転記、AI OCRによる効率化に加え、50人規模の同時利用を想定した上位アプライアンスも展開する予定です。
記事のポイント
- 閉域環境でLLMを稼働: Nenoaは顧客環境内でLLMを動かし、クラウドAI利用時の機密情報流出リスクを抑える構成です。
- GB10を基盤に採用: 128GB統合メモリーを備えたDell Pro Precision with GB10が、処理性能や設置性の要件を満たしました。
- 50人規模も視野: TDCソフトは自動マスキングやAI OCRに加え、50人規模の同時利用に対応する上位機を検討しています。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討企業: 金融・製造・公共などで閉域AIを検討する企業は、推論性能だけでなく、故障ディスクの保管まで含むデータ管理と保守条件を調達要件に加える必要がありそうです。
- AI基盤提供者: ローカルLLM基盤を提供する企業には、アプライアンス単体ではなく、機密データの自動マスキングやAI OCRまで含む業務単位の構成と、利用人数に応じた段階的な製品設計が求められそうです。
- 情報システム部門: 社内AIの導入担当者は、クラウド利用の可否だけで判断せず、設置場所、継続稼働、保守時の情報管理、将来の同時利用者数を一体で比較することになりそうです。
このニュースの背景
金融、製造、流通、公共などでは厳格なデータ管理が求められ、インターネットに接続しない閉域網で業務システムを運用するケースがあります。
TDCソフトは、クラウドAI利用時の機密情報流出リスクを抑えるため、顧客環境内でLLMを動かすプライベートAIアプライアンスを提供しています。
1,200億パラメータクラスのLLMをローカル環境で動かす選択肢が広がるなか、小型端末での処理性能と設置性が選定の論点になりました。
TDCソフトは今後、機密データの自動マスキングやAI OCR、50人規模の同時利用に対応する上位アプライアンスも視野に入れています。
関連するニュース
- ディコーディングエックスの音声AIを活用した電話応対サービスを、NECネクサソリューションズが企業・自治体向けに販売開始しました。
- primeNumberは、AIエージェント群でデータとコンテキストの更新を支援する自律型データ基盤ADPの提供を開始しました。
- OpenAIは常時稼働エージェントやCodexのクラウド機能を発表し、月額500ドルのProプランも始めます。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
デル・テクノロジーズ株式会社のプレスリリース(2026年10月22日 11時00分)デル・テクノロジーズ、TDCソフトの…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000434.000025237.html