NITACO、設備図面の積算をAIで自動化し見積書まで作成

NITACOは、機械設備・電気設備の図面から数量を拾い出す「設備積算AI」の無料デモ受付を始めました。
機器表・系統図・平面図をアップロードすると、9系統・110品目以上を内訳書の並びで算出します。
拾い出しの根拠を残し、利用企業の単価や積算ルールを反映した見積書まで作成します。

記事の概要

NITACOが提供する「設備積算AI」は、設備図面から機器台数や配管、ダクト、配線の数量を読み取るサービスです。
対象は空調・換気・給排水衛生から、幹線、電灯コンセント、弱電、火報までの9系統です。
機器や配管などの主材に加え、保温、支持金物、貫通部処理、ダンパー、ボックス類も計上します。
内訳書の各行には、参照した図面や記号、数量の算式を根拠として残します。
数量に利用企業の単価表や歩掛、諸経費率、端数処理を適用し、Excel形式の見積書を出力します。
AIの判定は「自動」「要確認」「未算出」に分かれ、最終的な数量の確定は担当者が行います。
延床1,200㎡前後のRC造3階建て事務所ビルでは、手作業で2〜3日かかる作業を、同社は約1時間に短縮できると説明しています。
比較表では、機械設備と電気設備の拾い出し時間をAI利用で30分としています。

記事のポイント

  1. 9系統・110品目以上に対応: 機器台数や配管、ダクト、配線、器具に加え、保温や支持金物などの付随品も算出します。
  2. 根拠付きで見積書を出力: 図面番号や記号、算式を内訳書の各行に残し、単価や積算ルールを反映したExcelを作成します。
  3. 人が最終確認する設計: 判定を「自動」「要確認」「未算出」に分け、情報不足や数量差異を担当者が確認して確定します。

このニュースがもたらす影響

  • 設備工事会社: 過去物件で手作業との数量差を検証し、自社の単価・歩掛・帳票に合うかを確認したうえで、積算業務の標準化や対応案件数の拡大を検討しやすくなります。
  • 積算サービス提供者: 数量を出すだけでなく、図面・記号・算式の根拠や企業ごとの単価・帳票への対応まで求められ、精度に加えて説明可能性と業務適合性で競う必要が生じそうです。
  • 設備積算担当者: 機械・電気の全行を手作業で拾う役割から、AIの「要確認」「未算出」を判断し、差異や図面不足を確定する役割へ比重が移る可能性があります。

このニュースの背景

設備積算では、機器表・系統図・平面図をまたいで台数や経路を確認し、配管や配線に加えて付随品まで拾う必要があります。
図面の差し替え時には延長の測り直しが発生し、機械設備と電気設備で担当者が分かれることも、見積作成に時間がかかる要因になっています。
2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、積算担当者の残業で引き合いの集中に対応する方法は続けにくくなっています。
こうした業務では数量の速さだけでなく、図面上の根拠や情報不足を確認できる仕組みも必要になるため、人の最終判断を残す設計が採られています。

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