Dynatraceは8月25日、企業のSREとプラットフォームエンジニアリングに関する調査レポートを発表しました。
年商5億ドル以上の企業に所属するITリーダー919名を対象に、AIワークロードへの対応状況を調べました。
AIモデルの監視やツール統合など、AI活用の拡大に伴う運用課題が明らかになりました。
記事の概要
Dynatraceが発表した「SREおよびプラットフォームエンジニアリングの現状(2026年版)」は、AIワークロードへの対応を調査したレポートです。
調査対象は、年商5億ドル以上の企業でSRE、プラットフォームエンジニアリング、IT運用に携わるITリーダー919名です。
調査はDynatraceの委託により、QualtricsのパートナーであるY2社が2025年10月から2026年1月に実施・分析しました。
SRE回答者の67%が「AIモデルの監視」を最重要ユースケースに挙げ、モデルのパフォーマンスと精度の監視は58%で最も一般的なAI搭載機能です。
プラットフォームエンジニアリングに取り組む組織の89%が内部開発者プラットフォーム(IDP)を導入し、その60%が部門を越えて利用しています。
SREとプラットフォームエンジニアリングチームの73%は、信頼性とプラットフォームの両領域で連携し、責任を共有しています。
一方、プラットフォームエンジニアの37%が既存ツールやシステムとの統合を最大の課題に挙げ、全デプロイ段階に可観測性を組み込む回答は40%にとどまりました。
Dynatraceは、AI評価機能をオブザーバビリティプラットフォームに組み込む狙いから、Arize社の買収方針を発表しています。
記事のポイント
- AI監視が最優先: SREの67%がAIモデルの監視を最重要ユースケースに挙げ、精度や性能の可視化が重視されています。
- 統合が最大の壁: プラットフォームエンジニアの37%が既存ツールとの統合を課題とし、可観測性の分断が残っています。
- 運用責任が拡大: AIワークロードの本番導入に伴い、SREと基盤チームが信頼性やガバナンスを共同で担っています。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: AI導入の評価軸をモデル精度だけでなく、監視・SLO・ガバナンスまで広げ、開発から本番運用までの責任分担を早期に設計する必要がありそうです。
- 監視ツール提供者: 既存のインフラ監視を補うだけでは差別化しにくく、モデル評価と本番の可観測性を同じデータ基盤で扱える統合提案が求められる可能性があります。
- IT運用責任者: AIツールの追加導入を急ぐ前に、部門間で指標やデータを共有できるかを点検し、自動化の範囲と人間が監督する箇所を決めることになりそうです。
このニュースの背景
AIワークロードが本番環境に入り、SREとプラットフォームエンジニアリングには、従来の信頼性や開発者生産性に加えて、モデルの性能・精度を管理する役割が生じています。
一方で、既存ツールとの統合やデータソース・メトリクスの分断が、SLOの定義や可観測性の展開を妨げています。
AIによる自動化やインシデント対応を広げるには、システムの状態を把握し、人間の監督の下でアクションを制御する仕組みが必要になっています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
Dynatrace合同会社のプレスリリース(2026年8月26日 15時00分)企業のAI活用拡大で運用課題が顕在化 D…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000147272.html