S2W、国家支援型APTの活動158件を分析、2026年上半期レポート公開

S2Wは、2026年上半期の国家支援型APT脅威を分析したレポートを公開しました。
北朝鮮、中国、ロシアに関連する活動は、合計158件確認されました。
2025年下半期の147件から11件増え、前期比7.5%増となりました。
開発環境やクラウド、AI環境を含む検知範囲の拡大を推奨しています。

記事の概要

S2Wの脅威インテリジェンスセンター「TALON」が、2026年1月から6月のAPT動向を調査しました。
3か国に関連する活動は158件で、増加分の大半は北朝鮮とロシア関連の事案が集中した第1四半期に発生しました。
北朝鮮関連は99件で、2025年下半期の87件から13.8%増加しました。
暗号資産、IT、ソフトウェア産業や開発者を狙う偽の採用活動などが繰り返されました。
中国関連は33件で17.5%減少しましたが、通信に加えてエネルギー、軍事関連組織へ標的を広げました。
ロシア関連は26件で30.0%増加し、欧州の政府機関や軍事組織、重要インフラへの攻撃が確認されました。
固有のCVEは15件、計19回確認され、フィッシングやVPN、クラウドサービスなどが共通の侵入経路となりました。
TALONは、開発環境、コードリポジトリー、外部公開機器、正規の管理ツール、クラウド、AI環境への監視拡大を推奨しています。

記事のポイント

  1. 北朝鮮関連が最多: 北朝鮮関連の活動は99件で最多となり、偽の採用活動やnpmパッケージ、生成AIの悪用が確認されました。
  2. 標的と攻撃目的が拡大: 中国はエネルギーや軍事分野へ、ロシアは欧州の重要インフラへ標的を拡大しています。
  3. 検知範囲の拡大を推奨: メールやエンドポイントだけでなく、開発環境やクラウド、AI環境も監視対象に含めるよう求めています。

このニュースがもたらす影響

  • 導入検討企業: 北朝鮮関連で偽の採用活動やコードリポジトリー、AI環境が攻撃対象になった事実から、情シスや開発部門はメール対策だけでなく、開発・クラウド・AI利用の認証情報と権限を下半期の点検対象に加える必要がありそうです。
  • セキュリティ事業者: 158件の活動を3か国別・侵入経路別に整理し、開発環境やAI環境まで監視対象を広げる提言は、脅威インテリジェンス提供者に従来の端末中心ではない分析・検知支援を求める流れにつながる可能性があります。
  • 経営・リスク担当: 中国関連ではエネルギー・軍事、ロシア関連では重要インフラへ標的が広がり、破壊や業務妨害も確認されたため、経営層は情報漏えいだけでなく、認証情報変更後の復旧やバックアップまで含めて事業継続を評価する必要がありそうです。

このニュースの背景

2026年上半期に確認された北朝鮮、中国、ロシア関連のAPT活動は158件で、2025年下半期から7.5%増加しました。
北朝鮮関連では偽の採用活動やコードリポジトリー、npmパッケージ、生成AIやディープフェイクの悪用が確認されました。
一方、中国関連ではエネルギーや軍事、ロシア関連では欧州の政府機関や重要インフラへ標的が広がり、共通の侵入経路としてフィッシング、VPN、クラウドサービスなどが確認されています。

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