ファーストアカウンティング、税務伝票をAIで全件一次確認

ファーストアカウンティングは9月10日、AIが税務や社内規程に基づき経理判断を支援する「Steward・税務確認」の提供を始めました。
同製品は、会計伝票の税務論点をAIが全件確認し、追加確認が必要な案件を抽出します。
サントリービジネスシステムでは、サントリーグループ国内9社の月間約1万5000件の伝票を対象に、5月から段階運用しています。

記事の概要

「Steward・税務確認」は、証憑の読み取りにとどまらず、会計・税務知識と企業独自の規程を組み合わせて一次チェックを行うAIエージェントです。
消費税、接待交際費、寄付金、固定資産・期間損益などの論点を対象に、人手によるサンプリング確認からAIによる全件一次チェックへの移行を支援します。
AIは確認結果のステータス分類や整理を行い、追加確認が必要な案件を抽出します。
現場部門への用途確認などが必要な場合は、問い合わせメールのドラフト作成も支援します。
製品は、簿記や会計知識などの共通モジュール約80%と、企業ごとの独自ルール約20%を組み合わせるモジュール型で構築します。
この構成により、AIの判断品質を安定させながら、通常のシステム開発より低コストかつ短納期での実装を目指します。
サントリービジネスシステムでは、一般的な税法に加えて、サントリーグループ独自の4種類のルールをAIに読み込ませています。
ファーストアカウンティングは今後、起票や入金消込、債権管理、決算集計などにもAIエージェントの適用範囲を広げる予定です。

記事のポイント

  1. 税務論点を全件確認: 消費税や接待交際費などの論点をAIが全件一次確認し、追加調査が必要な伝票を抽出します。
  2. 個社ルールを反映: 共通の会計知識に企業独自の社内規程を組み合わせ、判断ゆれを抑える構成を採用しています。
  3. 9社で月1万5000件: サントリーグループ国内9社の月間約1万5000件の会計伝票を対象に、5月から段階運用しています。

このニュースがもたらす影響

  • 導入検討企業: 自社規程を反映した税務確認を全件に広げられるため、まずは伝票量の多い論点から、AIの抽出結果を人が確認する運用設計を検討することになりそうです。
  • 経理部門: サンプリング確認を続けるだけでなく、AIが抽出した追加確認案件への対応や判断結果の品質管理に人員を振り向ける体制への転換が求められそうです。
  • 同業サービス提供者: 共通知識と個社ルールを分ける構成が示されたことで、今後はAIの性能だけでなく、企業固有の規程をどれだけ短期間で業務に組み込めるかが競争軸になる可能性があります。

このニュースの背景

請求書や領収書のデータ入力・照合はAI-OCRで自動化が進む一方、税務・会計ルールの確認と判断は人の経験や知識に依存していました。
経理人材の供給が縮小する一方で、制度改正や高度化する税務行政への対応など、経理部門に求められる業務水準は高まっています。
こうした状況を踏まえ、共通の会計知識と企業ごとの独自ルールを組み合わせ、全件確認を支援する構成が採用されています。

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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)

ZDNET Japan

経理領域に特化したAIソリューションを開発・提供するファーストアカウンティングは、AIが税務や社内規程に基づいた経理判断…

ファーストアカウンティング、AIが税務を「判断」する新製品–サントリーGで全件AI精査を開始 – ZDNET Japan
https://japan.zdnet.com/article/35252495/

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