Craif株式会社は、尿中のsmall RNAと代謝物を組み合わせた多がん種早期検出モデルの研究成果を発表しました。
2026年9月24日から26日に開催された第85回日本癌学会学術総会で、国内7医療機関との共同研究成果を示しました。
1,388人分の尿検体を用い、10がん種を対象に解析しました。
記事の概要
本研究では、尿中マイクロRNA、small RNA、N1,N12-ジアセチルスペルミン(DiAcSpm)を統合しました。
対象は膵臓、肺、胃、食道、大腸、腎臓、尿路上皮、乳房、卵巣、前立腺の10がん種です。
がん患者1,120人と非がん対照268人の計1,388人から尿検体を収集しました。
small RNAモデルにDiAcSpm値を加えると、全体のAUCは0.02向上しました。
進行期(Stage III/IV)に限ると、AUCは0.05向上しました。
5年生存率70%以下の膵臓、肺、食道、尿路上皮、卵巣の5がん種では、進行期のAUCがさらに0.04向上しました。
また、がん種ごとに異なるsmall RNAシグナルを確認し、陽性判定後の原発巣推定に応用できる可能性を示しました。
記事のポイント
- 10がん種を統合解析: 尿中small RNAとDiAcSpmを統合し、膵臓や肺など10がん種の検出モデルを開発しました。
- 進行期でAUC向上: small RNAモデルにDiAcSpmを加えると、進行期のAUCが0.05向上しました。
- 原発巣推定に期待: がん種ごとに異なるsmall RNAシグナルを確認し、陽性後の原発巣推定への応用可能性を示しました。
このニュースがもたらす影響
- 検査事業者: 10がん種を対象に、small RNAとDiAcSpmの組み合わせで進行期の性能向上が示されたため、複数指標の統合や陽性後の原発巣推定を見据えた検査設計が検討対象になりそうです。
- 医療機関: 単一の尿検体から複数がん種を解析し、陽性後の原発巣推定にもつながる可能性が示されたことで、既存検診を補完する研究用途や、精密検査への導線を考える材料になりそうです。
- がん研究機関: 1,388人分の検体で、RNAと代謝物の統合が進行期や予後不良5がん種で有効となったため、異なるバイオマーカーを組み合わせる研究や検証設計が重視されそうです。
このニュースの背景
日本では年間約100万人ががんと診断される一方、現行のがん検診が対象とするのは5がん種で、膵臓がんなどは対象外です。
こうした背景から、本研究では尿中のマイクロRNA、small RNA、DiAcSpmを統合し、10がん種を対象に多がん種早期検出モデルを開発しました。
がん患者1,120人と非がん対照268人の計1,388人の尿検体を用い、small RNAとDiAcSpmの相補性を評価しました。
さらに、がん種ごとに異なるsmall RNAシグナルが確認され、陽性判定後の原発巣推定への応用可能性も示されています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
Craif株式会社のプレスリリース(2026年10月23日 10時00分)Craif、尿中マイクロRNAと代謝物を組み合…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000469.000041883.html