BPO企業のアテナは、Amazon Bedrock上に生成AIの安全利用環境を構築しました。
Microsoft Entra IDで認証し、Claudeを国内リージョンで利用できる仕組みです。
2026年11月から、同様の環境を企業向けに構築するサービスを提供する予定です。
記事の概要
アテナは、社員がMicrosoft Entra IDでサインインするだけでClaudeを使える環境を全社展開しました。
AIの処理は、Amazon Bedrockの東京・大阪リージョン内で完結します。
入力内容をAIの学習に使わない構成とし、Web検索やWebページ取得も禁止しています。
認証にはEntra IDのOIDCフェデレーションとAWS Security Token Serviceを使います。
有効期限12時間の一時認証情報を発行し、端末に静的なAPIキーを置かない設計です。
AIアプリとPCの設定は、MDMを通じて一括管理します。
2026年9月には28台でPoCを実施し、全社展開へ移行しました。
2026年11月には、構築や利用ルール整備を支援するサービスを提供する予定です。
記事のポイント
- 国内処理と機能制限: 東京・大阪リージョンで処理し、Web検索やページ取得を禁止して情報の外部流出を抑えます。
- 3層を一括統制: AWS、Claude、PCの設定を自社で設計し、認証から接続先や利用量まで管理します。
- 28台で検証し全社展開: 2026年9月に28台でPoCを行い、推進担当者の体感で業務を半分程度削減しました。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討企業: Microsoft 365とAWSを使う企業は、モデル選定だけでなく、認証・端末・利用量まで含む統制設計を11月のサービス提供前に検討する必要がありそうです。
- 同業サービス提供者: クラウド接続の設定だけでなく、AIアプリやPCの制限、利用ルール整備まで一体で支援できるかが、企業向けサービスの比較軸になる可能性があります。
- 個人情報取扱企業: 国内処理や外部アクセス制限を前提にすれば、委託元へAI利用を説明する材料を整えやすくなりますが、扱う情報ごとの利用範囲を決める作業が求められそうです。
このニュースの背景
人件費の高騰と人手不足を背景に、アテナでは業務の省人化・効率化へ生成AIを活用する必要が生じていました。
一方、BPO業務で個人情報や機密情報を扱うため、ID管理、端末に残る認証情報、Web経由の情報流出、データの国内処理が導入時の課題になっていました。
アテナは2026年6月に構築へ着手し、約3か月で本番環境を完成させました。
2026年9月の28台によるPoCを経て、全社展開と外部企業向けサービス化に進んでいます。
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株式会社アテナのプレスリリース(2026年10月16日 10時00分)個人情報を扱う現場でも、生成AIを安全に。株式会社…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000121737.html