ビザスクと博報堂、AI調査から事業戦略・実行まで支援

ビザスクと博報堂は10月15日、企業の事業開発を支援する取り組みを始めました。
共同開発したリサーチAI「ビザスクcompass」で、市場調査や競合分析、仮説構築を最短約1時間で実行します。
ビザスクがエキスパートインタビューによる検証を担い、博報堂が戦略立案から実行まで支援します。

記事の概要

両社は2026年4月14日に締結した資本業務提携契約に基づき、協業サービスの提供を始めました。
「ビザスクcompass」は、エキスパートの観点や判断軸、思考プロセスを学習したリサーチAIです。
入力したテーマや背景、自社の強みをもとに、AIが公開情報を調査・分析します。
市場規模の算出や主要プレイヤーの把握、検証すべき仮説の提示を最短約1時間で行います。
レポートには、仮説を確かめるために誰へ何を聞くべきかというインタビュー設計も含まれます。
ビザスクは世界190カ国、80万人超のエキスパートネットワークから知見者をマッチングします。
博報堂は、検証済みの仮説を起点に事業戦略やマーケティング戦略、ブランド構築などを支援します。
無料トライアルは2026年10月15日から2027年1月3日まで実施し、1社あたり最大3回利用できます。

記事のポイント

  1. 調査を最短約1時間で実行: 市場規模や競合を調べ、勝ち筋の見立てまで含む4種のレポートを出力します。
  2. 一次情報で仮説を検証: 世界190カ国、80万人超のエキスパートから知見者を選び、インタビューで確かめます。
  3. 戦略立案と実行まで接続: 博報堂が調査・検証後の事業戦略やCX設計、コミュニケーション開発を支援します。

このニュースがもたらす影響

  • 導入を検討する企業: 新規事業の初期段階で、調査に着手する前の論点整理まで短時間で進められるため、社内で仮説を比較し、一次情報の取得へ移る判断を早めやすくなります。
  • 市場調査会社: 公開情報の整理だけでなく、検証すべき仮説や質問先の設計までAIが担うため、調査会社には一次情報の深掘りや意思決定への接続といった役割がより求められそうです。
  • 戦略支援サービス各社: 調査結果を戦略や実行施策へ引き継ぐ一貫性が競争軸になり、リサーチ単体ではなく、検証後の施策化まで含めた支援体制を検討する必要が生じる可能性があります。

このニュースの背景

生成AIの普及によって情報収集の時間は短縮されましたが、得られる情報が均質化し、他社との差別化につながる意思決定にはエキスパートの知見が重要になっています。
新規事業や新市場への参入では、何を調べ、誰に何を聞くべきか自体を決めにくいという課題があります。
また、調査で得た仮説を戦略や施策に落とし込む工程は別のパートナーに委ねられることが多く、論点の引き継ぎが意思決定の速度と精度を損なう要因になっていました。
今回の取り組みは、ビザスクのエキスパート知見と博報堂の意思決定の構造化ノウハウを組み合わせ、調査から検証、戦略立案・実行までをつなげるものです。

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