テクトロニクス、800V AIデータセンタ向け電子負荷を発表

テクトロニクスは10月6日、AIデータセンタ向けの動的テストシステムを発表しました。
800V DC電源アーキテクチャを検証する、完全回生型の電子負荷システムです。
新型30kWモジュールを中心に、最大1.92MWまで拡張できます。

記事の概要

テクトロニクスの「EA-ELR 21000」は、最大1,000V、80Aに対応します。
800Vのパワーシェルフやパワーラックの急激な負荷変動を再現できます。
240kW時の電流スルー・レートは、最大12A/μsです。
吸収したテストエネルギーを、最大95%の効率で電力網へ戻します。
熱として放散する電力を抑え、ラボの冷却負荷を低減できます。
システム容量は30kW単位で拡張でき、最大8ラック、1.92MWに対応します。
各ラックは0.6平方メートルの設置面積で、最大240kWを提供します。

記事のポイント

  1. 最大1.92MWへ拡張: 30kW単位のモジュールを追加し、最大8ラック、1.92MWまで検証能力を拡張できます。
  2. 最大95%を回生: 吸収したエネルギーを電力網へ戻し、高出力試験時の熱や冷却インフラの負荷を抑えます。
  3. 48~54V向け製品も投入: 今秋後半には、48~54Vレール向けの80V、1,000Aモジュールを導入する予定です。

このニュースがもたらす影響

  • 電源機器メーカー: 800V DC電源の開発では、急変負荷の再現だけでなく、長時間試験時の熱・冷却負荷まで含めて、ラボの設備余力と拡張計画を先に見積もる必要がありそうです。
  • 電源試験機メーカー: 同じ領域の試験機を提供する企業は、高電圧・高速応答・回生効率・容量拡張を別々の機能ではなく、運用コストまで含む提案として競うことになりそうです。
  • AIデータセンター業界: 電源アーキテクチャの選択では、導入後の性能確認だけでなく、パワーシェルフやラックの動的挙動を事前に検証できる体制を設計段階から確保することが求められそうです。

このニュースの背景

AIコンピューティングの需要拡大に伴い、データセンタでは±400Vサイドカー設計や800V DC配電への移行が進んでいます。
AIワークロードは電力需要を急激かつ大幅に変化させるため、パワーシェルフやパワーラックには動的な負荷条件での検証が必要になっています。
高出力試験では、負荷変動の再現に加えて、吸収電力による熱や冷却、電力網への負荷が課題になります。
48~54Vパワーレール向けの検証も予定されており、AIデータセンタの電力経路にある複数の変換段階が検証対象になっています。

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000072927.html

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