ダイレクトクラウド、AI-OCR連携で帳票処理を約7分から1分へ

ダイレクトクラウドは9月1日、ハンモックのAI-OCRサービス「DX OCR」と「DirectCloud」の連携オプションを提供開始しました。
注文書や請求書をAIでデータ化し、電子帳簿保存法に対応した保管・検索まで自動化します。
月間5,000枚の処理では、1枚あたりの作業時間を約7分から約1分に短縮できると試算しています。

記事の概要

連携オプションは、受注・購買・経理部門や情報システム・管理部門を対象にしています。
複合機やスキャナで読み取った注文書、請求書、納品書などを「DX OCR」が解析します。
「DX OCR」は帳票設計や事前設定を必要とせず、定型・非定型の帳票や手書き文字に対応します。
AIが抽出したデータと帳票原本は、「DirectCloud」の電子帳簿保存法対応領域へ自動登録されます。
取引年月日、取引金額、取引先名などを文書属性として管理し、条件を指定した検索が可能になります。
ハンモックの試算では、月間5,000枚の場合、作業時間を583時間から83時間へ削減できます。
同じ条件では、月間支出を116万6,000円から26万6,000円へ削減できるとしています。

記事のポイント

  1. 処理時間を短縮: 月間5,000枚の試算では、1枚あたりの作業時間を7分から約1分へ短縮し、月約500時間を削減できます。
  2. 帳票設計が不要: AIが帳票構造を解析するため、得意先ごとにレイアウトが異なる非定型帳票もテンプレートなしで処理できます。
  3. 電帳法対応を支援: 抽出項目を文書属性として登録し、取引日・金額・取引先名による検索と操作ログ管理に対応します。

このニュースがもたらす影響

  • 導入を検討する企業: 月1,000枚以上の帳票を扱う企業は、OCRの読取精度だけでなく、確認が必要な箇所やDirectCloud利用料を含む総コストを検証する必要がありそうです。
  • OCR・文書管理事業者: 帳票のデータ化に加え、電帳法対応の保管・検索までを一体で評価される可能性があります。単体機能だけでなく、他サービスとの連携が競争軸になりそうです。
  • 情報システム・管理部門: 導入時には、抽出データの確認ルールや権限管理、操作ログの運用設計まで求められます。現場の入力削減と法対応を別々に進めない選択肢になります。

このニュースの背景

紙やFAXで届く帳票は、仕分け・目視確認・入力・保管を人手で行う工程が残り、処理量に応じて工数と人件費が増えやすい状況です。
従来のOCRでは、取引先ごとに異なる帳票レイアウトへの対応にテンプレート設計が必要となり、非定型帳票のデータ化が導入の負担になっていました。
データ化と保管・管理が別々の仕組みになると、入力負担や検索性の問題が残ります。加えて、電子帳簿保存法への対応と人手不足への対応を同時に進める必要が生じています。

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