姫路市消防局など中西播磨地域の3消防本部は、2026年10月から次世代救急システム「HEARTS 2.0」の本格運用を始めます。
TXP Medicalの「NSER mobile」を基盤に、生成AIによる音声内容の要約・構造化やOCR機能を搭載しています。
管轄人口約79万人、年間救急件数約48,800件の広域医療圏で、救急搬送の情報共有と業務効率化を進めます。
記事の概要
導入するのは、姫路市消防局、西はりま消防組合、赤穂市消防本部の3消防本部です。
姫路市消防局が2021年から運用してきた「HEARTS」を、生成AIやOCR機能を備える「HEARTS 2.0」へ刷新します。
救急隊員が現場で状況や医療機関との交渉内容を音声入力すると、生成AI(LLM)が内容を要約し、システムの項目に自動で整理します。
個人情報の入力にはLLMを使わないなどの運用ルールを設け、緊急度が高く入力が難しい事案に限定して活用します。
マイナンバーカード、運転免許証、お薬手帳、生体情報モニタなどから情報を読み取る高精度OCRも搭載し、モニタOCR対象6項目の完全正解率は92.3%です。
医療用語をICD10コードに基づく標準病名で保存する医療辞書機能により、構造化データの蓄積とEBPMを支援します。
オフラインモードや消防OAシステム連携に加え、ドクターヘリの三者間情報共有や離島救急搬送の隊間引継ぎにも対応します。
記事のポイント
- 音声入力を自動構造化: 救急隊の音声報告をLLMが要約し、システム項目へ整理することで記録負担を軽減します。
- 広域の救急情報を共有: 3消防本部で情報基盤を共同利用し、救急隊と医療機関の照会や申し送りをデジタル化します。
- OCRとオフラインに対応: 各種証明書やお薬手帳を読み取り、不感地域でも入力できる機能で現場運用を支えます。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討自治体: 救急隊と医療機関の情報共有を個別業務のデジタル化で終わらせず、複数消防本部にまたがる標準データ基盤として設計する視点が求められそうです。
- 救急システム提供者: 音声の自動構造化だけでなく、OCR、オフライン利用、消防OA連携、医療辞書まで含め、通信や現場制約に耐える一体型の提案が必要になる可能性があります。
- 消防・医療現場: 入力負担の軽減が期待される一方、個人情報を扱う範囲やAI利用の条件を現場運用に落とし込み、記録品質と処理時間を継続的に検証することになりそうです。
このニュースの背景
姫路市消防局では、救急出動件数の増加に伴い、現場到着時間や現場活動時間が伸び、救急隊員の負担が増えていました。
従来は、現場での情報聴取や医療機関への照会・申し送りに、口頭説明や紙帳票、電話が残っていました。
2021年以降、映像共有やマイナ救急実証、活動記録の電子化を進めてきましたが、入力作業や情報の可視化には課題が残っていました。
こうした課題を背景に、単独運用していた救急搬送システムを更新し、3消防本部で広域の情報基盤として運用する形が選ばれています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
TXP Medical株式会社のプレスリリース(2026年10月1日 09時00分)姫路市消防局・西はりま消防組合・赤穂…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000185.000031630.html