SAPは10月27日、開発者向けイベント「SAP TechEd 2026」をドイツ・ベルリンで開催しました。
AI活用ワークスペース「Joule Work」を一般提供し、AIエージェントの構築・管理基盤も拡充しました。
自社モデル「SAP RPT」の最新版やフィジカルAIも披露し、自律型エンタープライズの実現に向けた製品群を示しました。
記事の概要
SAP TechEdは30回目の開催で、今回のテーマは「意味あるものを構築する」でした。
Joule Workは、自然言語で目標を伝えるとAIがエージェントやデータを動かすユーザーインターフェースです。
一般提供に合わせて、ブラウザーに加えmacOS、Windows、iOS、Android、CarPlayに対応しました。
ユーザーの意図からダッシュボードなどを動的に作成・共有する「Spaces」も発表しました。
「SAP Agent Gateway」が一般提供となり、外部エージェントの呼び出しなどに対応しました。
「SAP Enterprise AI Gateway」では、MCP、A2A、LLM、APIの通信を一元管理するガバナンス層を提供します。
エージェント構築ツール「Joule Studio」は、n8nとの連携や本番前に検証できるサンドボックス機能に対応しました。
同じシナリオでは、初期セットアップが約13時間から2時間半となり、タスク当たりのコストを50%削減できると報告しました。
記事のポイント
- エージェント基盤を拡張: SAP Agent Gatewayを一般提供し、外部エージェントの呼び出しや通信を管理する基盤を整備しました。
- 構築後の管理を重視: SAP SignavioのAgent MiningやAI Agent Hubで、作成・許可・価値を管理し、評価済みにはverifiedを付けます。
- 業務効果を具体化: SAP Autonomous Suiteは40のアシスタントと300のエージェントに拡大し、決算やサプライヤー管理を支援します。
このニュースがもたらす影響
- 導入検討企業: Joule Workを導入する企業は、自然言語で業務を動かす利便性だけでなく、外部エージェントの接続範囲や人の確認を残す業務を先に定める必要がありそうです。
- 同業サービス提供者: MCPやA2A、LLM、APIを横断する通信管理と評価済みエージェントを通す仕組みが示され、機能追加だけでなく接続性と統制を含む提案を求められる可能性があります。
- 業務部門責任者: 決算やサプライヤー管理で示された効果を自社の業務単位に置き換え、人の承認を残す範囲と自動化する範囲を分けて導入優先度を判断することになりそうです。
このニュースの背景
SAPは5月のSAP Sapphireで、自律型エンタープライズのビジョンを打ち出しました。
今回の発表では、AIエージェントを構築する機能に加え、外部エージェントや各種通信を管理する基盤が拡充されました。
エージェントの作成が容易になるなか、SAPは作成後の許可や価値の評価を重視し、検証済みのエージェントを管理する仕組みを整えています。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
SAPが年次開発者会議「SAP TechEd 2026」を開催し、自律型エンタープライズのビジョンをフィジカルAIや宇宙…
https://japan.zdnet.com/article/35254278/