アスエネ株式会社の研究論文が、自然言語処理分野の国際会議EMNLP 2026のワークショップに採択されました。
企業のサステナビリティ報告書から、気候変動情報の根拠ページを探す手法を検証した研究です。
5社の報告書を使った検証では、検索結果上位10件以内の正解率が約70%から約84%に向上しました。
記事の概要
採択先は、EMNLP 2026の併設ワークショップ「ClimateNLP 2026」です。
アスエネは2026年10月28日に、ハンガリーのブダペストで論文を発表します。
研究では、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の気候変動基準「ESRS E1」を対象にしました。
ESRS E1は、温室効果ガス排出量や削減目標、エネルギー利用などの開示を定めています。
報告書ごとに構成や表現が異なるため、基準の用語だけでは必要な記述を探しにくい場合があります。
そこで、関連表現や項目名、単位を整理した軽量な知識体系「オントロジー」で検索語を広げました。
例えば「Scope 2排出量」に対し、「購入電力由来の排出量」や「市場基準」なども検索します。
アスエネは研究知見を、情報収集・確認業務や「ASUENE」の開示機能への応用に生かす方針です。
記事のポイント
- 検索語を広げて対応: ESRS E1の用語だけでなく、企業の報告書で使われる関連表現や単位も検索対象に加えます。
- 上位10件の正解率向上: 5社の報告書で、根拠ページやセクションを上位10件以内に見つける割合が約70%から約84%になりました。
- 開示業務への応用: 研究知見を、企業のサステナビリティ情報の収集・確認やASUENEの機能に応用する方針です。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: ESRS E1対応を進める企業は、基準語との完全一致を前提にした文書検索だけでなく、自社報告書の表現差を吸収する検索設計を検討する必要がありそうです。根拠ページ確認の工数や見落としを測る評価軸も求められます。
- 文書解析サービス提供者: 基準語の検索機能だけでは差別化しにくくなる可能性があります。業界固有の言い換えや単位まで検索対象に含め、どの条件で精度が改善するかを示すことが競争力になりそうです。
- サステナビリティ担当者: AIによる回答生成だけでなく、根拠ページを上位から確認できるかを導入判断の軸にしやすくなります。精度に加え、確認者が追跡できる検索結果の提示方法も選定時に見る必要がありそうです。
このニュースの背景
ESRS E1は、温室効果ガス排出量や削減目標、エネルギー利用などの開示を企業に求めています。
一方、報告書は企業ごとに構成や表現が異なるため、基準の用語だけでは根拠記述を検索しにくい場合があります。
今回の研究は、関連表現や項目名、単位を整理したオントロジーで検索語を広げ、5社の報告書で効果を検証したものです。
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詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
アスエネ株式会社のプレスリリース(2026年10月14日 10時00分)アスエネ、自然言語処理分野のトップカンファレンス…
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000770.000058538.html