シャープは9月15日、AIインフラ市場への本格参入を発表しました。
第1弾として、国内向け業務用AIサーバーの受注を同日から開始しました。
フィジカルAIの普及で拡大する推論需要を取り込み、2030年度に売上高2500億円を目指します。
記事の概要
シャープは、生成AIの普及で需要が伸びるAIインフラ市場に参入しました。
国内のAIサーバー市場は、2025年度の約9000億円から2030年度に約4兆円、2035年度に約7兆円へ拡大する見通しです。
年平均成長率(CAGR)は22.7%とされています。
同社は、大規模データセンターに集約される学習用途に加え、企業や現場に分散する推論用途を主な需要と見ています。
ロボットやカメラなどと連携するフィジカルAIでは、センサーが生成するデータをリアルタイムに処理するため、継続的な計算需要が生じます。
政府機関、金融、医療などでは、機密データを国内や組織内で管理するソブリンAIへの関心が高まっています。
シャープは、鴻海グループの供給力と自社の国内B2B保守網を組み合わせ、導入後の運用や保守まで提供します。
NVIDIAの最新AIプラットフォームを採用し、ダイワボウ情報システム、リョーサン菱洋、トゥモロー・ネットと連携します。
記事のポイント
- 推論需要を主な対象: シャープは、フィジカルAIで増える接続機器、データ量、推論回数に対応する国内需要を主な対象としています。
- 鴻海の供給力を活用: GPUなどの調達が難しい市場で、鴻海グループの供給力を生かし、納期と価格を踏まえた提案を行います。
- 国内保守網を転用: 全国3万店舗超のコンビニに設置された複合機などで培ったサービスコール基盤を保守運用に生かします。
このニュースがもたらす影響
- 導入を検討する企業: 自社拠点や現場でAIを動かす場合、クラウド利用だけでなく、機密性・応答速度・電力制約を踏まえた設置場所と保守体制まで比較する必要がありそうです。
- AI基盤の競合各社: GPUの調達力だけでなく、全国の販売・保守網や導入後の運用支援まで含めた提案が競争軸になり、機器単体の価格比較から評価基準が広がる可能性があります。
- 販売・保守事業者: 推論用途が企業や現場へ分散するほど、AIサーバーの設置後に継続する監視・障害対応・更新需要を取り込めるかが、新たな収益機会を左右しそうです。
このニュースの背景
国内のAIサーバー市場は、生成AIの普及を背景に拡大する見通しです。
大規模データセンターでの学習に加え、企業や現場で日常的に使う推論処理の需要が増えています。
ロボットやカメラと連携するフィジカルAIでは、リアルタイム処理のために現場側の計算基盤が必要になります。
機密データの管理、低遅延、電力受電容量などの課題から、クラウドだけでなくオンプレミスやエッジを組み合わせる構成が注目されています。
関連するニュース
- シャープは、企業や自治体などに向け、NVIDIA搭載AIサーバーの国内受注を開始しました。
- A.T. カーニーが、AaaSを支えるAIソフトウェア基盤市場の規模と7つの機能層を分析しました。
- HiroshimAIは中小企業のAI活用状況を4段階で診断するサービスを開始しました。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
シャープは、生成AIの急速な普及に伴い需要が拡大するAIインフラ市場へ本格参入すると発表した。同日から、第1弾製品となる…
https://japan.zdnet.com/article/35252633/