CEATEC 2026で、AIや社会インフラに関わる受賞技術が公開されています。
三菱電機グループは、複数の音から必要な音を分離するAI技術を展示しています。
TDKと日立製作所も、スマートグラスや社会インフラ向けの技術を紹介しています。
記事の概要
CEATEC 2026は、10月16日まで幕張メッセで開催されています。
総務大臣賞には、三菱電機グループのタスク汎用音源分離技術(TUSS)が選ばれています。
TUSSは、プロンプトで指定した音を単一のAIモデルで分離・抽出する技術です。
音声分離や音声強調、機械音の分離に対応し、ロボットや監視機器への実装を想定しています。
経済産業大臣賞は、TDKのスマートグラス向けメタオプティクスミラーが受賞しています。
ナノサイズの構造で光を制御し、眼鏡レンズへのミラー埋め込みを可能にする技術です。
デジタル大臣賞の日立製作所「HMAX by Hitachi」は、鉄道や電力などの運用・保守・制御を支援します。
TUSSは2027年のサービス化、TDKの技術は数年以内の実用投入を目指しています。
記事のポイント
- 音を指定して分離: TUSSは、プロンプトで分離対象を指定し、音声や機械音を単一モデルで処理できます。
- 眼鏡レンズにミラー: TDKは、薄型のメタオプティクスミラーをレンズに埋め込み、外観制約の改善を目指しています。
- 社会インフラを最適化: HMAX by Hitachiは、現場データの分析結果を運用や制御に反映し、継続改善を支援します。
このニュースがもたらす影響
- AI導入企業: 工場や公共空間で音声・機械音を扱う企業は、用途ごとにモデルを作り分ける前提を見直し、2027年のサービス化を見据えて、現場ごとの分離対象をどう指定するか検証しやすくなります。
- スマートグラスメーカー: スマートグラスメーカーは、表示性能だけでなく、ミラーをレンズ内に収めた外観や透明度を製品要件に組み込み、TDKとの協業候補としてフルカラー化までの採用時期を見極めることになりそうです。
- 社会インフラ運営者: 鉄道・電力などの運営者は、AIの分析精度だけでなく、予兆保全や運用・制御へ結果を反映する範囲を定め、熟練者減少と設備老朽化に対応する導入設計が求められそうです。
このニュースの背景
工場や公共空間では、機械音や人の声、周囲のノイズが同時に発生し、必要な音を正確に捉えることが難しい状況があります。
TUSSは、従来は用途ごとに専用モデルが必要だった音声分離や機械音の分離を、プロンプト指定と単一モデルで扱えるようにしています。
スマートグラスでは、眼前に必要な大きな曲面ミラーや、装着時の外観が小型化・日常利用の課題になっています。
社会インフラでは、人材不足や熟練技術者の減少、設備の老朽化が課題となっており、現場データを運用や制御に反映する仕組みが必要になっています。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
デジタルイノベーションの総合展示会「CEATEC 2026」が、10月16日まで幕張メッセにて開催されている。入場は無料…
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2147607.html